■「GT3マーケットの10〜15%のシェア獲得を」

 もちろん、性能面の向上が新GT3 Rの最大のセールスポイント。フロントフェンダーのリップ、フェンダー上部のホイールアーチエアベントなど、さまざまな空力面での改良により、なんと30%ものダウンフォース向上を果たしている。フロントタイヤサイズの変更、GTE譲りのダブルウィッシュボーンのサスペンションなど、これまでのポルシェの概念を覆す開発が行われた(当然、GT300ではこれに合わせたタイヤ開発が重要になるだろう)。

「ポルシェとしては、GT3マーケットの10〜15%のシェア獲得を目指していきたいと思っている。先ほど述べたEクラッチをはじめ、エアコンを初めて搭載している。ベストなコンディションで走れればジェントルマンはもちろんプロにも受け入れられると思うし、台数も増やせると思っている」とバリザーは新GT3 Rの出来映えに自信をみせる。

「シートも固定式になったし、空力性能が上がりブレーキ性能も上がったので、プロ、アマ問わずに日本のカスタマーに受け入れられるGT3カーになっていると思う。もちろん日本ではスーパーGTはもちろん、ブランパンGTシリーズ・アジアのカスタマーにも受け入れてもらえると思っている」

 激化するGT3マーケットに向け、巨人ポルシェが本腰を入れて取り組んだのがこの新型GT3 Rなのは間違いない。価格の面も含めて、日本のレーシングチームにとっても気になる存在になるだろう。

2019年からデリバリーが予定される新ポルシェ911 GT3 R
新型911 GT3 Rのコクピット。エアコンが装備されたほか、クラッチペダルが廃された。
新型ポルシェ911 GT3 Rの発表会に登場したステファン・バリザーとヨルグ・ベルグマイスター

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