ZENT CERUMO LC500のQ1を担当したのは石浦。路面は乾きはじめていたとはいえ、まだスリックタイヤでの走行は不可能なのは間違いなかった。ZENT CERUMO LC500は硬めのウエットタイヤを履きコースインし、タイヤが適切なグリップを得る温度まで熱を入れていく。

 しかしその最中、#23 GT−Rが先陣を切ってスリックタイヤに交換していく。これに追従するライバルも何台かいる状況で、LEXUS TEAM ZENT CERUMOも選択を迫られることになった。ただ、コース上にいる石浦の目の前に出てきた#23 GT−Rはまだわずかに濡れている路面に苦しんでいる様子なのは間違いなく、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは硬めのウエットから、ふたたびウエットを履くことを決断。一度石浦をピットに呼び戻した。

 迅速にタイヤ交換を行いピットアウトしたZENT CERUMO LC500は、ふたたび石浦の手によってアタックをかけていく。このままいけばQ1を突破し立川に繋げることができるか……と思われたが、Q1の序盤にスリックタイヤに交換し、コース上でタイヤを温め続けたライバルたちが続々とタイムを上げていく。今からではスリックタイヤに替える時間もない……。石浦はなんとかタイムアップを果たそうとするも、別の車両と走ってしまったりということもあり、タイムアップは果たせず。1分31秒064というベストタイムに留まり、13番手。Q1突破はおろか、決勝でも後方グリッドからスタートすることを強いられてしまった。

 天候に翻弄される形となってしまったLEXUS TEAM ZENT CERUMOだが、決勝は地力の速さで追い上げを目指すのみ。チームは気持ちを切り替え、7月1日(日)のレースを戦う。

ドライバー/立川祐路
「公式練習の走り出しはフィーリングがあまり良くなかったのですが、走る前に予定していた流れでセットアップを変更し、良い方向に変えることができました。公式練習の後半はクルマもいい状態に仕上がっていたと思います。期待していたのですが、まさかの雨が予選前に降ってしまい、うまくいきませんでしたね。予選で自分の出番はなかったのですが、こればかりは仕方ないです。その分明日、オーバーテイクショーをみせられるように頑張りたいと思っています」

ドライバー/石浦宏明
「公式練習では、立川選手がドライブしているときはフィーリングがあまり良くなかったのですが、その後は良くなっていき、その感触を僕も確かめることができました。予選がドライなら、もっとタイムが出るタイヤを使おうと思っていたのですが……。Q1直前のGT300での予選では水しぶきがかなり上がっていたので、ウエットタイヤを装着しました。最終的にはスリックタイヤを履いたライバルが正解でしたが、ドライを履いたライバルと一緒に走ってしまい、タイムアップできませんでしたね。結果的にはこういう順位になってしまいましたが、ドライの感触はクルマもタイヤも悪くないので、レースでは上がっていくしかないと思っています」

浜島裕英監督
「公式練習では終盤にいいフィーリングを得ることができたので、逆に作戦が保守的になってしまい、ドライタイヤに踏み切れなかったのかもしれません。そこに上位進出できなかった理由がありますが、それは仕方がないことだと思います。明日も天候は分かりませんし、あきらめずに追い上げたいと思っています」

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