Q1は私が乗り込みます。MCにとって鈴鹿は得意なので、まずは確実にQ2に進めることを意識してアタック。無難に走り1’59”069で5番手のタイムをマークしてタイヤ温存ために1周のアタックのみでピットに戻りました。
Q2はタカミツ。ここで、フリーで少ししか走行できなかったことが響いてしまいます。タイヤが一番いいところでのアタックラップのセクター2でミス。仕切り直して次の周に再度アタックしますが、まとめたもののタイヤのピークはすでに落ちていました。結果は1‘58“608で5番手。悪くはないタイムですが、ベストのパフォーマンスを引き出すという部分においては足りませんでした。
ここ鈴鹿は高速コーナーが多く、攻めれば攻めるほどタイムゲインがありますが、その分リスクも高い。今回もデグナーでちょっとミスをしているので、フリー走行ができていない影響が大きく出たと思います。タカミツには難易度の高い予選が続いていますが、これも経験。できるだけ高いハードルを設定して、どんどん越えていってもらいたいと思います!
作戦も順調、ドライバーは期待通りの活躍
しかし、運任せのSCのタイミングに恵まれず
決勝日は天候が不安定で、朝から路面はウェット。レース中も雨が絡む予報で、ますます私は乗らないで戦略を考えることが必要な状況になってきました。そしてグリッドにつく頃はまだ路面はウェット。でも雨はしばらく降らなそうな予報だったので、グリッドへはスリックタイヤで向かいました。
スタートドライバーはタカミツ。どうやら少し濡れている路面の中、スリックタイヤでスタートが濃厚になってきました。ドライバーにとっては不安な状況ですが、タカミツはニュルブルクリンク24時間レースを経験している分、こんな状況は慣れっこです。不安はあっても経験値は他のドライバーよりもあるっていうだけで、安心して送り出せます。
その期待通り、スタートを無事にこなし、1台に交わされて6番手に落ちたものの、序盤を順調に走行します。トップからの差は12秒ほどで止まりペースは引けを取りません。
これならプラン通りに進められるなという感触も得られ、まずは用意していたスタンダードなプランでいくことを決定。 後半の4スティントは2回のタイヤ無交換でピットタイムの短縮をする戦略です。
給油スピードが遅くなっているので、燃費がいい部分のメリットはなくなっていますが、タイヤのライフがいい分のメリットを存分に活かす作戦です。その為にも第1と第2のスティントはロングでしっかり走ることが大事ですが、心配事としては他車がピットに入った後にSCが入ってしまうことです。
今回のレースは義務ピット回数が5回と決まっていたので、ピット義務消化回数とSCのタイミングが重要になってきます。まぁ、SCの部分は考えていてもどうしようもない部分なので、どうなっても動揺せずに受け入れる心の準備だけをしておきました。
