「ここに来てレクサスが速くて勢いがいいので、残り2戦のもてぎではまず、これまで100kgを積んでレースでの流れが悪いままなので、とにかく悪い流れを断ち切って戦いたいですね。一昨年のタイ戦でも辛い状況でしたが、今年のタイ戦ほど辛いことはないと思うので、気持ちを切り替えていきたいです」
RAYBRIG NSXの山本も最終戦に向けた意気込みを語る。
「タイでいいセットアップが見つかって、最後のもてぎ2戦でも期待したいのですが、やはりサーキットの特性が違うのと、あとはコンディションがまったく違って急に寒くなるところに行くので、タイヤの選択、コンディションに合ったクルマ、いろいろな要素が組み合わさって機能しないと前には行けない。ですので、もてぎは本当に走ってみないと分からない状況になると思います。ただ、このタイで得たものは、もてぎにも活かせるのかなと思うし、タイで調子が良かったので、それを信じていくしかない。最終戦はもう失うものは何もないし、ホンダのホームコースですし、気持ちよく勝って終わることだけを見据えて、レースに臨みたいと思います」
ホンダ陣営としては第7戦タイでドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GTが2位に入り、復調の気配を見せる。牧野任祐という、大型ルーキーを迎えて勢いづくドラゴ NSXの道上龍監督も最終戦への意気込みを語る。
「この3戦、NSXのベースのセットアップとしてはすごくいい状態にあると思うので、もてぎでも今回(タイ戦)くらいのポテンシャルはあると思います。最後のもてぎは土日にクルマを変える時間がないので、ベースのセットアップが大事になりますが、タイでもウチはほとんどベースからクルマを変えていない。持ち込みのセットアップがいいところにあるので、スタビと車高のアジャストくらいしかしていなんです。そういう部分をもてぎでも上手く活かしたいですね。今までGTでこのような開催はないと思いますが、やりづらさはほとんどないと思いますね」
スーパーGT最終ラウンドはツインリンクもてぎで11月12日、13日にそれぞれ予選と決勝が行われる。各陣営、各チーム、そして各ドライバー、この最終2戦はそれぞれ万感交到る週末となることは間違いない。