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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.10.07 11:10
更新日: 2020.10.07 11:11

関口雄飛 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

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スーパーGT | 関口雄飛 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

■土曜日 フリー走行&予選

 スーパーGT第5戦は、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しつつ、限定ではありますが、ついに今シーズン初めて観客を招いてのレースとなりました。開催場所は富士スピードウェイ。今シーズンは変則的に富士スピードウェイでの開催が4度あり、シリーズタイトルを狙う上で、重要なサーキットのひとつです。

 朝のフリー走行ではサッシャ・フェネストラズ選手がコースオフする場面もありましたが、最終的に関口雄飛が10番手タイムをマーク。36号車はチェッカー目前でガス欠でストップしてしまいましたが、燃料ギリギリでのトライを確認したということで、大きなトラブルではありませんでした。

 午後の予選Q1は関口雄飛が担当し、渾身のアタックを見せましたが、燃料リストリクターとウエイトハンディを背負っての走りだけに、タイム的には10番手にとどまり、予選Q2への進出はなりませんでした。決勝は明日の午後1時30分スタートが予定されています。

■関口雄飛のコメント

「今日の予選のアタックは、自分でもこれ以上はないというレベルの走りができたので、もしかしたらギリギリで8番手通過かなと思ったぐらい完璧なアタックでした。しかし、現実には燃リスとウエイトハンディはかなり効いていたので、10番手という結果でした」

「マシンはほぼ完璧でしたし、燃リスやウエイトハンディを課されているマシンのなかでは最速だったので、自分の手応えとフィーリングが合っていたと再確認できました。セッション終了後に37号車とデータを比較したところ、まだ攻められる余地があることがわかったので、いまからエンジニアと相談してセットアップを煮詰めていきます。現状でも満足はしているのですが、明日の決勝前に20分間のフリー走行がありますから、そこでセットアップを試します」

「自分は、レース用のタイヤのスクラブのためにアウトラップとインラップだけして、あとはサッシャに走ってもらうので、良くなっているかどうか判断して、もっと良くなるようだったらそれでいきます。燃リスやウエイトハンディは確かに厳しいですが、それでも決勝は頑張れると思います」

2020年スーパーGT第5戦富士 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
2020年スーパーGT第5戦富士 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

■日曜日 フリー走行&決勝

 日曜日の早朝、御殿場市周辺には小雨がぱらつく天気で、朝のサポートレースはウエット宣言が出されましたが、スーパーGTのフリー走行開始までには天候は回復し、予定どおり関口雄飛がレース用タイヤの皮むきのために1周アウト、インで走りサッシャ・フェネストラズ選手に交代。

 20分という短い時間を有効に使いながらセットアップを煮詰めていきました。セッションの最後に、関口雄飛がセットアップの最終確認のために再びコースイン。9番手タイムをマークしてフリー走行を終えました。

 今年初めて観客を招いてのレースとなった第5戦、スターティンググリッドに整列したマシンの後方にドライバー、チーム監督、エンジニア、メカニックたちが整列し、改めてコロナウイルス感染拡大防止対策の徹底ぶりをGTアソシエーションの坂東会長がアピールしました。大会冠スポンサーのオートバックス社の役員がサーキットに足を運んでくださったファンにお礼の言葉を伝え、スタート進行となりました。

 決勝レースでまずは36号車のステアリングを握ったのはサッシャ・フェネストラズ選手。スタート直後の第1コーナーの混乱で1台のマシンがクラッシュし、レースは開始早々にセーフティカーが入る荒れた展開となりました。4周目に再スタートが切られると、サッシャ・フェネストラズ選手は10番手から9周目にひとつポジションアップ。

 16周目に前をいくマシンにドライブスルーペナルティが科されてポジションアップ。18周目に7番手まで浮上し、さらに前を狙う36号車でしたが、路面温度の変化か、次第にペースがあがらない状態になりつつありました。

 着実に前を目指す36号車ですが、いまひとつペースが上がり切らない状況だったため、26周目、早めに関口雄飛に交代しました。GT500勢がすべてドライバー交代をした段階で7番手のポイント圏内にいた36号車ですが、終盤ペースがあがらず次第に後方のマシンに迫られ、ポジションを落としてしまいます。

 さらに最終ラップにパンクしてしまったためにピットに戻り、左フロントタイヤを交換してピットアウトしたのですが、トップがチェッカーフラッグを受けた瞬間にピットロード出口がクローズされ、関口雄飛の第5戦はピットロード出口で幕を閉じることとなりました。

■関口雄飛のコメント

「最悪な結果のレースでしたね。サッシャのスティントからペースがいまひとつ上がらなかったので早めに交代し、タイヤの内圧が低いときにマシンがバウンドしすぎるという問題もあったのですが、ブレーキした瞬間にフロントが地面に当たってしまいタイヤがロックしてフラットスポットができてしまいました」

「それから思うようにペースがあがらず悔しいレースになってしまいました。最後はパンクしてピットに戻ってなんとかレースに戻りたかったのですが、ピットロード出口が閉鎖されてしまい、万事休すでした」

「2戦連続でポイントを獲得できなかったので精神的には辛いですが、まだ3戦残っていますから、落ち込んではいられません。第6戦、第7戦でトップとのポイント差をとにかく縮め、最終戦でチャンピオン争いができるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

2020年スーパーGT第5戦富士 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
2020年スーパーGT第5戦富士 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)


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