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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.05.06 17:29
更新日: 2021.05.06 17:58

TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第2戦富士 レースレポート

■決勝
ウォームアップ走行

 4日(祝・火)12時55分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、暖かさが急激に増していく五月晴れのなかで気温20度/路面温度33度のコンディション。まずは中山が決勝スタートタイヤと同スペックの24周走行したハード側タイヤを装着してアウトインの確認。続いてスタート担当のヘイキがロングランを実施。最後に再び中山が2周ドライブ。昨日とはコンディションが大きく変わったウォームアップは、1分30秒~31秒台のペースで12周を走行。1分30秒283の9番手タイムとなった。

■決勝レース
第1スティント:ヘイキが堅調なペースでスティントを引っ張る戦略

 4日(祝・火)14時30分決勝スタート時点は気温21度/路面温度35度と上昇し、暖かい日差しが照りつけるコンディション。スタート担当のヘイキが剛毅果断に勝利を狙っていったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、整然としたスタートのなか、回りに比べ硬めのタイヤだったために序盤に順位を下げるもセーフティカー導入を挟んで8周ほど経つと本来のペースを発揮しだしてセクターベストを刻みながら堅調な走り。

 31周目にFCYが導入。その後、戦略の違う車両が1回のピットインを始めたが、ペースが安定して上位タイムを刻んでいたため、最大限ピットインをひっぱる戦略を取り、43周を終えヘイキをピットに呼び戻した。

第2スティント:中山が好ペースでステディにポジションアップ

 GT500で一番最後に1回目ピットインし、素早いピットワークで中山を送り出す。気温20度/路面温度28度と若干下がったコンディションで、スタートと同じハード側タイヤを装着。10位のポジションで戦列に復帰すると2回目のFCYが導入される。FCY解除後に直ぐさまペースアップを図った中山は53周目に19号車をオーバーテイクし、9位にポジションアップ。

 ステディな走りで前を追いかけ、トップ差をも縮めていく好ペースの走り。長丁場だけにこの先にどの様な事態が起きるか分からないため諦めずにプッシュを続けていった。そして義務周回数を超えた38周の第2スティントを走り切り、81周を終えて中山がピットに滑り込んだ。

第3スティント:ヘイキが猛追、FCYに追い上げを阻まれるも6位フィニッシュ

 2回目のピットワークも素早くヘイキ送り出すと9位のポジション。気温19度/路面温度24度と下がり、タイヤもソフト側をチョイス。脱兎のごとく戦列に復帰したヘイキは直ぐにトップペースで前を追いかける。88周目には前走車を華麗にオーバーテイクすると8位に。

 その後も前を捉えようと猛追していた矢先に96周目にFCYが導入される不運。FCY解除され、仕切り直しの99周目から秒単位で前を追い詰めていき、ペナルティやトラブル車両もあって6位のポジションから、105周目には5位3号車に0.5秒差まで追い上げ、最後まで諦めない気合いを見せるヘイキ。

 幾度とオーバテイクを試み3号車とのバトルを繰り拡げるが、110周に惜しくもチェッカー。波乱の500kmレースをステディな粘りの走りで6位フィニッシュし、2戦連続ポイント獲得を果たした。ドライバーポイントは5点(計13点)、チームポイントは8点(計19点)を獲得し、いずれもランキング5位に。次戦は、5月29日(土)・30日(日)に鈴鹿サーキットで第3戦として開催される。

2021スーパーGT第2戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第2戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

■コメント
ヘイキ・コバライネン

「この週末、クルマのフィーリングは良かったけど特にコンディション変化にも悩んだ週末になった。予選Q2では自分のフィーリングとタイムをうまくまとめられなくてコンマ数秒損してしまった。決勝では良いペースで走れてフィーリングは蘇ったけど、勝利できるまでの速さは足りなかった」

「でも良い流れをつかめれば高いポテンシャルはあったので展開によっては上位を走れたという手応えはある。スーパーGTは難しいレースだけれども、克服していく面白さもある。2戦連続ポイント獲得できたことは良いこと。次の第3戦鈴鹿へ向けてチームとしてやるべきことはたくさんあるけど期待しておいて欲しい」

中山雄一

「結果は6位でしたが内容は10位ぐらいでしょうか。とても残念です。今回はマシンにポテンシャルがあって、良いフィーリングで走ることができていましたが、展開がまったくうまく行きませんでした。前回の岡山とは真逆の内容。すべてのピースが揃わないと、うまくいかないレースだと改めて思いました」

「マシンの調子が戻ったことと、予選中のセクタータイム、決勝中のラップタイムが良かったこと。またそれぞれのセッションの問題点がほとんど計算通りいきそうな点は次戦に向けてとてもポジティブな印象です。鈴鹿こそ強いレースを見せたいと思います。引き続き応援よろしくお願い申し上げます」

監督 脇阪寿一

「このスーパーGTの厳しさを改めて感じたレースになりました。チームとして成長は続けてますが、このGTの僅差の戦いはどんどんレベルが上がって、些細なことが順位に影響して大きく変わってしまい、歯を食いしばりついて行かなければなりません」

「ある程度のポテンシャルがありながら、TVに映らない様なレースをしてしまった我々。とても悔しい週末でしたが必ず次に繋げて、そして必ず仲間たちと必ず超えてみせます。久しぶりのGW開催でしたがスタンドからの熱い応援を感じられたレースでもあり気が引き締まりました。引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします!」

2021スーパーGT第2戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第2戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)


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