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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.29 10:20
更新日: 2021.11.29 12:48

TOYOTA GAZOO Racing 2021スーパーGT第8戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2021スーパーGT第8戦富士 レースレポート

 28日(日)も雲ひとつない快晴に恵まれました。決勝前には、エアレースパイロットの室屋義秀氏によるフライトパフォーマンス、『“Challenge for the future” Yoshi MUROYA × LEXUS Special Flight@ FUJI SPEEDWAY』が実施。このデモフライト時のメインストレート上では、先日WEC世界耐久選手権勇退を発表した中嶋一貴がLC500コンバーチブルで先導走行を務めるなか、スーパー耐久に参戦している水素エンジン搭載のORC ROOKIE Corolla H2 concept、NSX(HEV)、EVレーシングカーのNISSAN LEAF NISMO RCによるデモ走行が実施され、集まったモータースポーツファンの皆さまを沸かせました。

 そして午後1時、気温13度、路面温度22度のコンディションの下66周で争われる決勝レースのスタートが切られました。

 ポールポジションの14号車は大嶋のドライブで順調なスタートを切り首位をキープ。その後方では、逆転タイトルには優勝しかない36号車の関口が、2列目4番手からチームメイトの37号車をかわし3番手へと順位を上げると、その勢いのままに前を行くライバルもかわし2番手へ。翌周にはフェネストラズの37号車もライバルをかわし、2周目にして早くもGR SUPRAがワン・ツー・スリー体制となりました。

 3周目には11番手スタートから9番手へと順位を上げていた国本の19号車が、他車の接触に巻き込まれスピン。順位を落とすとともに、車両にもダメージを負ってしまいました。

 36号車同様に逆転タイトルへ向け優勝しかない14号車大嶋は、序盤からハイペースで周回を重ね、6周目を終えたところで2番手との差は4秒まで広げました。

 しかし、7周目にGT300クラスの車両が接触でコース脇にストップ。この車両回収のためにセーフティカーが導入され、14号車が築いたマージンは帳消しとなってしまいました。

 13周目にセーフティカーが退去し再スタートが切られると、トップ3のGR SUPRAは団子になったままTGRコーナー(1コーナー)へと進入。このバトルを制した36号車が首位を奪取、続くヘアピンでは37号車も14号車をかわし、36号車、37号車、14号車へと順位が入れ替わりました。

 今度は代わって首位に立った36号車の関口がハイペースで逃げる展開となり、後続との差を広げていくこととなりました。3番手の14号車は、タイトルを争うライバルから何度も激しい追撃を受けるも、ストレートスピードで勝るGR SUPRAの速さを活かして防戦。

 規定となるレース距離の3分の1を過ぎると、各車がドライバー交代、タイヤ交換と給油のために次々にピットへ。25周を終えたところでピットインした36号車は、ピットを終えたグループでのトップを守ってコースへ復帰。タイヤが暖まっていないアウトラップでは、先にピットインしていたライバルの猛追を受けましたが、ポジションを守りました。

 一方、先にピットインし、ライバル2台の先行を許した14号車は、交代した山下が猛烈な追い上げを見せ、前を行くライバルの2台をパス。全車がピットを終えた時点で、ふたたび36号車が首位、37号車が2番手、14号車が3番手とGR SUPRAのワン・ツー・スリー体制に。その後ろでは、立川から石浦へと交代した38号車が5番手、コバライネンから中山雄一へと交代した39号車が8番手で追い上げる形でレースは後半戦に入りました。

 51周目、4番手を走行していたランキング首位のNSX-GT 1号車が、TGRコーナー進入でGT300クラスの車両と接触し、ピットイン。これで1号車が上位争いから脱落したことで、36号車のタイトル争いのターゲットは、11ポイント差で追うNSX-GTの8号車となりました。

 36号車が優勝した場合、8号車が4位以下であれば逆転タイトル獲得となる条件下で、GR SUPRA勢は着実に上位を走行。トップの3台に加え、38号車も8号車をかわして4番手に浮上しており、また、62周目には39号車の中山雄一も8号車をかわし、スープラがトップ5を占めることとなりました。

 レースは終盤になると、タイヤのバーストに見舞われる車両が続出し、上位を占めるGR SUPRA勢も慎重なドライビングを要求されることとなりましたが、首位を行く36号車の坪井は、後続とのマージンを保ちながらも着実に周回を重ね、トップを守りきってチェッカー。坪井にとってはGT500クラス初勝利となりました。

 37号車が2位、14号車が3位、39号車が4位、38号車が5位で続き、GR SUPRAは“ホーム”富士での今季最終戦を、トップ5独占という最高の結果で締め括り、そして優勝した36号車の関口と坪井が、念願のドライバーズチャンピオンを獲得。参戦2年目のGR SUPRAにチャンピオンをもたらすとともに、36号車のTGR TEAM au TOM’Sもチームタイトルを獲得しました。

2位フィニッシュを果たした平川亮/サッシャ・フェネストラズ組 KeePer TOM’S GR Supra
2位フィニッシュを果たした平川亮/サッシャ・フェネストラズ組 KeePer TOM’S GR Supra


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