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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.29 10:20
更新日: 2021.11.29 12:48

TOYOTA GAZOO Racing 2021スーパーGT第8戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2021スーパーGT第8戦富士 レースレポート

 GT300クラスでは、2番手、3番手からスタートを切った川合の52号車と河野の60号車がGR SUPRA同士で序盤から激しい2番手争いを展開。後方では、9番手からスタートしたアレジの35号車がトップ10圏内での好走を見せていましたが、35号車は15周目に他者に接触されてスピン。大きく順位を落とすこととなってしまいました。

 今大会、全車にタイヤ4本交換が義務づけられたものの、GT300クラスではピットタイミングで各チームがさまざまな作戦を採るなか、終盤全車がピットを終えた時点で、52号車が首位、60号車は2番手とGR SUPRAがワン・ツー体制となりました。しかし、首位を行く52号車は51周目の最終コーナーで突然左リヤタイヤがバーストし、スピンからコースアウト。辛うじて接触無く自力でピットへと戻りましたが、大きく順位を落とすこととなってしまいました。

 52号車の後退により首位に浮上した60号車がそのままポジションを守り切ってトップチェッカー。60号車は第2戦に続き今季2勝目を挙げました。244号車が7位でフィニッシュ。52号車は9位でポイント獲得を果たしました。

2021年シーズンの2勝目を挙げた吉本大樹/河野駿佑組 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT
2021年シーズンの2勝目を挙げた吉本大樹/河野駿佑組 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT

●au TOM’S GR Supra 36号車 関口雄飛

「チャンピオン争いの権利は残っていたものの、条件としては厳しい状況だったので、チャンピオンを意識するというよりは、今年できていない、絶対に1勝をと思って最終戦に臨みました。もう停まりきれなくても良いから抜くくらいの強い気持ちで攻めて、1位で戻ってくることができました。後半は坪井選手が、かなり長いスティントで辛かったと思いますが、しっかりタイヤマネージメントしてミス無く、ずっと1秒2秒という差のなかで耐えてくれて、感謝しています」

「今シーズンは、基本的に僕たちはミスなく素晴らしいシーズンを送れていると思っていました。今まで自分はポカすることもあったんですけど、今年は本当に完成度が高く、ノーミスで、しかも高い次元で走れていて、そこは胸を張っていいかなと思っていました。ただ優勝ができてなかったので、最後は何が何でも1勝したいという気持ちだったので、それが達成できて良かったです」

「やっとチャンピオンを取れましたが、自分はここに来るまでに色々遠回りをしてきたドライバーなので、それだけに本当に多くの人に支えていただき、いろんな方のおかげでここまで来られました。その中の誰かひとりでも欠けていたらここに自分はいないだろうと思いますし、皆さんに本当に感謝するとともに、ようやくしっかり結果で返すことができて自分としてもとてもうれしいです」

「とはいえ、スーパーGTでチャンピオンを取ってそこで終わりではなく、目標は高く持って、2連覇3連覇を目指し、さらに良いドライバーになって、誰もが日本最速は関口だねと思われるように、今後も努力していきたいと思います」

●au TOM’S GR Supra 36号車 坪井翔:

「第2戦で勝てなかった悔しさをずっとためてきたので、この富士で絶対優勝して取り返してやるという気持ちで臨んだ一戦でした。スタートから関口選手が魂のこもった熱い走りで、トップで僕にバトンを繋いでくれたので、これはこの位置を絶対守り切らないといけないなと思いましたし、守れる自信もありました。途中14号車に詰められるシーンもありましたが、自分をうまく冷静にコントロールして、タイヤをマネージメントしながら最後までプッシュし、優勝できて良かったです」

「まさかチャンピオンが取れるとは思っていなかったので、まだ実感はなく、本当に取ったんだろうかという感じで若干ふわふわしています。僕自身そもそもGT500で勝つのは今回が初めてですし、今回は勝つことが目標だったので、初優勝と共にまさかシリーズチャンピオンがついてくるとは思っていなかったという驚きはありますが、本当にうれしいです」

「今シーズンは開幕戦で、優勝目前でバトルに競り負けて2位に終わってしまったところから始まり、2戦目で勝てるかと思ったら目前で勝てず、と正直すごい悔しい思いをしてきました。昨日の予選も14号車にポールを取られてしまったりとか、思うことはすごいたくさんあったんですが。そのなかでもミスなく、重い状態の時にしっかりポイントを重ねられて、最終戦に権利を残してこれたのはすごい大きかったです」

「最終戦で勝つことができて、チャンピオン獲得することができて、最後の最後に笑って終えることができて本当に嬉しいですし、今年頑張ってきたことが結果で報われたので本当に良かったです」

●TGR TEAM au TOM’S チーム監督 伊藤大輔

「限りなくチャンピオンの可能性が低く、本当に首の皮一枚残った状態でのレースだったので、とにかくチームとしては勝つことしか考えずに臨みました。本当に素晴らしいふたりの走りのおかげでチャンピオンを取れたんだと思います。最後まで諦めず、チーム一丸となって挑んだことが形になってうれしいです」

「今日のレースでは、関口選手のスタート直後のオーバーテイクや、リスタート後も彼らしいすごく力強い走りを見せてくれて、そのバトンを受け継いだ坪井選手も本当にクレバーな走りをしてくれました。結果的にいろんなことがあったレースですけども、諦めずにきちんと頑張った結果がちゃんとついてきたんだと思います」

「今季、2戦目で停まったこと以外はほぼ我々の中ではミスがなかったシーズンだったと思っていますが、優勝ができてなかったし、チャンピオンからも遠い位置にいたという状況のなか、最終戦で優勝してチャンピオンを取ることができて本当に良かったです。毎戦毎戦細かい課題があったんですがそれをチーム、トヨタ、TCDとみんなが力を合わせて対策してくれました。その一致団結するということが結果に繋がったんだなと思います」

“ホーム”富士でGRスープラ勢が表彰台を独占
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