本来なら予選で「1分16秒台も見えていた」と語る14号車ENEOS X PRIME GR Supraが、ポールポジションから一時15秒近いマージンを築いて独走劇を演じ、最後はアクシデントで一気に詰め寄られる場面もありながら、土俵際で踏み留まってのポール・トゥ・ウインという“横綱相撲”を披露。2年連続の開幕戦制覇を達成したトヨタ陣営に対し、グリッド2列目から一時は6番手まで後退しながら、バトル中の2台の“さらにイン”に勝機を見い出した100号車STANLEY NSX-GTが、スリーワイドからの2台抜きを実現。山本尚貴のさすがの嗅覚も含め、ホンダ陣営も2位表彰台を獲得して最終限定車“タイプS”投入初戦を飾った。

 そしてQ1敗退の後方9番グリッドから同じく怒涛の追い上げを見せ、セカンドスティントで驚異の5台抜きを演じた23号車MOTUL AUTECH Zが、新型車デビュー戦での3位表彰台を奪取。2022年のスーパーGT開幕戦は3社拮抗の結果となり、まさに“三つ巴”のシーズンへ期待が高まるリザルトとなった。

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