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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.05.30 11:18
更新日: 2022.05.30 12:35

TOYOTA GAZOO Racing 2022スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2022スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

 29日(日)は雲ひとつ無い快晴となり、全国的に夏日が予想されていたとおり、5月としては非常に暑い陽気となりました。決勝前のウォームアップ走行で20号車がクラッシュを喫し、この影響でスタートは予定よりも10分間順延。20号車は修復が間に合わず、決勝は欠場となりました。

 午後2時40分、気温30度、路面温度50度というコンディションで、53周で争われる決勝レースのスタートが切られました。ポールスタートの19号車は国本、最前列2番手の37号車はフェネストラズがスタートを担当。19号車はスタートではトップをキープ、37号車は1コーナー進入でインをつかれて3番手へ後退。また、19号車も130RでZ 3号車にかわされると、続くシケインでは37号車が先行。 1周目を終えたところで37号車2番手、19号車が3番手。その後方では、6番手スタートの39号車関口はポジションをキープ。8、9番手スタートの36号車アレジ、14号車山下はひとつずつポジションを上げました。

 3周目にスローダウン車両の影響でフルコースイエロー(FCY)が出され、4周目に解除されると、その直前に4番手へと順位を落としていた19号車が5番手へとポジションダウン。また、7番手へと順位を上げていた36号車は、スタート前のグリッドへ向かう周回中、黄旗を無視して追い越しをしたとしてドライブスルーペナルティを科され、この時点での最下位へと後退してしまいました。

 9周目、GT300の周回遅れに追いつき、車列をかいくぐりながらのバトルとなるなか、14号車山下は39号車をパスし6番手へ。11周目、GT300車両がシケインでクラッシュするのとほぼ同じタイミングで、最後尾スタートから苦戦を強いられていた38号車がトラブルによりストップ。セーフティカーが導入されました。

 14周を終えたところでセーフティカーが退去して15周目からレース再開。18周を終えると、ドライバー交代の最少周回数を過ぎたことで、各車戦略の下で3台がピットへと向かいました。

 翌19周終了時に、2番手走行中の37号車がピットイン。宮田へとドライバーチェンジ。
21周終了で首位のZ 3号車がピットイン。23周を終えたところで14号車、24周終了で19号車がピットへ向かい、残るは39号車のみ。最後までピットインを引っ張った39号車は、折り返しを過ぎた27周を終えたところでピットインし、2番手でコースへと復帰。

 しかし、冷えたタイヤでのアウトラップで後続にかわされるかと思われたところで、GT300車両がタイヤバーストを喫してFCYとなりポジションキープ。FCYが解除されると、さすがにまだタイヤを暖めきれなかったか、39号車の中山雄一はポジションをキープできず、2台にかわされ、37号車が3番手、39号車が4番手、19号車が5番手。14号車は8番手へと後退しました。

 その後の戦いでは、各車の差がやや広まっていくなか、37号車の宮田が前を行くNSX 17号車を追撃し続けました。39周目にはコースオフ車両によるFCYの直後に、クラッシュも発生しセーフティカーが導入。広がっていた各車のマージンは帳消しとなり、残り9周でのスプリント勝負となりました。

 3番手の37号車宮田は最後まで2番手の車両を追うも0.3秒及ばず3位でフィニッシュ。それでも今季初の表彰台を獲得。39号車が4位、19号車が5位、14号車は8位、36号車も10位に入り、GRスープラは5台がポイント獲得を果たしました。14号車は重いサクセスウエイトに苦しみながらもポイントを獲得し、ランキングでは首位と同点の2番手につけています。

 今大会も表彰台は3メーカーの車種が分け合い、ここまでの3戦、すべてのレースで異なるメーカーが勝利を飾るという結果となりました。

 GT300クラスでは、2番手からスタートを切った96号車はベテラン新田がいぶし銀のブロックで2番手のポジションをキープ。19周目にかわされるも、その直後に96号車はピットへと向かい、15番手でコースへと復帰しました。

 一方、17番手と後方スタートを強いられた52号車は、序盤に出されたセーフティカーのタイミングでピットインし、ドライバー交代には足りない周回ながら、給油とタイヤ交換を行い、ドライバー交代時のピットタイムを削る作戦に出ました。
セーフティカー解除後、徐々に各車ピットへと向かい、52号車は18周終了でピットイン。ドライバー交代と短い給油の、最短のタイムロスでコースに復帰し、全車がピットを終えたところで2番手へと大きくジャンプアップを果たしました。

 52号車と同じ作戦を採った244号車も6番手へとジャンプアップ。30号車が7番手、60号車が8番手、96号車はピット作戦が合わず12番手へと後退。

 36周目、6番手を走行していた244号車が、GT500車両に追突される形でクラッシュ。昨年初勝利を挙げた鈴鹿で好成績を目指していた244号車でしたが、惜しくもここでレースを終えることとなってしまいました。

 このアクシデントによりセーフティカーが導入され、各車のマージンが帳消しに。2番手につけていた52号車にとっては大きなチャンスとなるはずでしたが、残り9周で再スタートが切られる直前、シケイン進入でオーバーランを喫し、ポジションダウン。
それでも52号車はTGR勢最上位となる4位でチェッカー。96号車も7位まで順位を上げてフィニッシュ。30号車が8位、60号車が9位でポイントを獲得しました。

2022スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

<コメント>
●KeePer TOM’S GR Supra サッシャ・フェネストラズ

「今日の鈴鹿戦では3位フィニッシュでした。難しいレースでした。もうちょっと上の結果を目指していましたが、ベストは尽くせたと思いますし、今日の結果には満足しています」

「クルマの調子も良く、前半の私のスティントでは良いバトルもできました。それだけに次戦以降が楽しみですし、チャンピオン争いにも加われればと思っています。応援してくださった皆様に感謝しています。これからもさらに良い結果を目指してプッシュし続けます」

●KeePer TOM’S GR Supra 宮田莉朋
「3位で終わりました。鈴鹿はちょっと厳しいレースになると予想して来たのですが、それでも予選で2番手が取れました。決勝ではピットストップなどで逆転されてしまったり、前との差が広がってしまった部分もありましたが、それでも3位表彰台を獲得できました」

「サクセスウエイトがゼロということもあり、今回は勝ちに行くという意識を皆で持ってきました。ただ、鈴鹿は前回の富士と比べて厳しい戦いでしたので、この3位という結果はすごく良い結果だと思いますし、この流れを維持してこれからもチームと共に頑張りたいと思います。シーズンはまだまだ先があるので、しっかりチームと共に努力し続けていきます。応援ありがとうございました」

2022スーパーGT第3戦鈴鹿 サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋(KeePer TOM’S GR Supra)
2022スーパーGT第3戦鈴鹿 サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋(KeePer TOM’S GR Supra)


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