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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.04.10 18:10
更新日: 2016.04.11 11:12

SGT開幕戦岡山決勝:GT500はMOTUL GT-Rが逆転V。激戦の2位争いは平川が千代の猛攻退ける

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スーパーGT | SGT開幕戦岡山決勝:GT500はMOTUL GT-Rが逆転V。激戦の2位争いは平川が千代の猛攻退ける

 一方、中盤のピットストップ以降はこう着状態となっていた2番手以下の順位争いでは、4番手を走るS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正が熱い走りでレースを盛り上げた。本山哲からバトンを受け取ると、GT500では初レースにも関わらず1分22秒台を連発し、前を行くWAKO’S RC Fの大嶋和也に近づきプレッシャーをかけていく。千代は度々ヘアピンで勝負を仕掛けるも、大嶋も冷静に反応し、サイド・バイ・サイドのバトルが展開。しかし52周目、千代はヘアピンでついにその扉をこじ開け、3番手に浮上した。

 勢いに乗った千代は手を緩めることなく2番手を走る平川にも接近。当初は10秒あった差を、10周ほどで5秒差まで近づくと、その後も1分23秒台のペースを維持して69周目には1秒後方まで接近。昨年の岡山を制した平川を追い詰めていった。

2016スーパーGT第1戦岡山 KeePer TOM'S RC F
2016スーパーGT第1戦岡山 KeePer TOM’S RC F

 残り10周になりテール・トゥ・ノーズの状態になると、千代はさらにアグレッシブな走りで平川に仕掛けていく。アトウッドコーナーではリヤをスライドさせるほどの気迫で攻略にかかるが、平川もGT300クラスを間に挟むなど巧みなレースさばきで応戦。平川と千代による2位争いは最終ラップまで続いたが、最後まで平川がポジションを守りきり、チェッカー。GT-R勢によるワン・ツーフィニッシュを阻止するとともにチームメイトのジェームス・ロシターに待望のGT初表彰台をもたらした。3位はS Road GT-Rが獲得し、千代はデビュー戦でポディウムを獲得した。

 前人未到の3連覇に向け、開幕戦から王者らしい走りをみせたMOTUL GT-R。クインタレッリは「特にグリップが良くて、ミシュランタイヤがうまく機能してくれた」とレース前半を振り返り、ハンドルを引き継いだ次生も「トラフィックが多かったですが、最初からギャップを作っていって、最後は楽に走れました」と語った。チームを率いる鈴木豊監督も「今年のひとつの目標として、開幕戦は優勝したかった。その点ではふたりとも頑張って勝ってくれました」と、ドライバーの見事な働きぶりを喜んでいた。

 レース後半、観客を沸かせる走りをみせた千代は「後半、とにかく前を追いかけて無心で走った。本当は上を目指したかったけど、今日はチームのみんなに感謝しています」とコメント。パートナーの本山は「ずっとタイムも良かったし、いいバトルだったし、何よりも2日間頑張り続けた千代は素晴らしかった」と、チームメイトの走りを絶賛した。

 また、予選から苦戦が続いていたホンダ勢は14番手スタートのRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本尚貴が序盤の混戦で少しずつ順位をあげ、20周目に10番手へ浮上。後半の伊沢拓也も安定した走りをみせ、苦しい週末でありながら10位に入り、1ポイント獲得につなげた。ARTA NSX CONCEPT-GTはトラブルか、25周目にピットイン。そのままマシンをガレージに戻し、リタイアに終わった。


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