平沼はこの日、最後のセッションでマークXのステアリングを握った。30分のセッション中、5周の計測ラップ2回も合わせ、計14周を走行。番場から2秒差の1分46秒(手元計測)を記録した。

 2014年から本格的にレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせ、昨年のスーパー耐久や86/BRZレースでは印象的な活躍を見せた平沼だが、純レーシングカーであるスーパーGTマシンのドライブははじめて。

 それだけに慎重な初走行だったが、フタを開けてみるとまったく危なげなし。そればかりか、あっという間にレーシングスピードに達し、快調なペースで富士スピードウェイを周回した。

「外から見てどうだった? 意外と普通に走れていたよね」と平沼。

 番場とのタイム差こそあるものの、コースサイドで見ている分には遜色ない。しかも、この日は初めて左足ブレーキを試したというから、なおさらだ。昨年、忙しい合間をぬってGT3マシンに乗り、特訓を重ねてきた成果が出たのだ。

 とは言っても、本人はこれ以上の伸び代はあまりないと冷静に分析している。それが技術的要因なのか、体力的要因なのかは分からないが、自分に正直な平沼らしいコメントと言える。

 GT300は今年も大量30台がエントリーを予定しており、多くのプロドライバーと対等に戦うには、さらなるスキルアップが必要なことは本人が一番理解している。

 今後は合同テスト前のプライベートテストでしっかりマイレージを稼ぎ、ルーキーテストを突破。さらに開幕戦岡山のグリッドへと確実にコマを進めていくことになる。

 このあと、チームは3月5日に3回目の走行を行う予定だ。

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