「今シーズン4回目の優勝は格別な気分です。この週末を通して、チーム全員が素晴らしい働きをしてくれました」と語るのは村田久武チーム代表。
「3日間の全セッションでトップタイムを叩き出し、ポールポジションと優勝を獲得しました。ゴール寸前のところで他車との接触によってワン・ツー・フィニッシュが実現できなかったのは残念でした」
「ポルシェチームのドライバーズ、マニュファクチャラーズ両タイトル獲得にお祝いを申し上げます」
前戦富士から2連勝を飾った8号車トヨタの一貴は「クルマを最高に仕上げてくれたスタッフとチームクルーに本当に感謝しています。セバスチャン(・ブエミ)とアンソニー(・デビッドソン)はとても良い走りをしてくれましたが、僕自身はコース上の混雑と、コース上に散ったタイヤかすに苦しみました」とレースを振り返った。
「それにより若干のタイムロスもあったと思いますが、最後まで頑張りました。今日は勝てるだけの速さがあったので、優勝という結果はとても嬉しいです。次の目標は今シーズンの最終戦での5度目の勝利です」
一方、週末を通じて速さをみせていた7号車トヨタの可夢偉は「とても残念なレースになってしまいました」とコメント。
「僕たちのクルマは好調だったのですが、今日はタイヤの摩耗に少々苦戦しました。それでも充分に勝利を争える位置で、諦めずに戦い続けましたが、最後の接触で4位までポジションを落としてしまったのは悔しいです」
可夢偉のチームメイトであるロペスは「僕の(終盤)2回目のスティントはタイヤがとても厳しい状況だったが、そんななかでGTマシンと接触してしまった。僕のミスなのは確だが、避けるのは難しい状況だったんだ」と終盤のアクシデントを振り返った。
「ターン13でのアクシデントは、これまでにもさまざまなレースで何度も経験してきた状況でその都度、接触を避けてきていた。今回の映像を見直して徹底的に対策を講じ、さらに強くなって戻って来るよ」
WECの次戦、最終戦バーレーン6時間は2週間後の11月16~18日に行われる。