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クルマ ニュース

投稿日: 2019.09.11 20:16

未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場

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クルマ | 未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場

 広々として整然と配置されたAudi AI:TRAILのインテリアにおいて、目視可能なコントロールエレメントはごくわずかです。

 繊細なシートシェルから構成された2つのフロントシートは、4点式のシートベルトが装備されています。見た目も非常に快適です。インテリアの上部からシートクッションおよびダッシュボード下部までは、明るい色調でまとめられています。

 車内に座ると、外の世界に向けて開かれているという感覚をさらに強く感じるでしょう。乗員の目はフロントおよびサイドの大きなガラスエリアに引き寄せられ、ほぼオールガラス製のルーフを通して空を見上げることができます。

 ドライバーと車両をつなぐのは、ペダル、ステアリングホイール、いくつかのボタン、そして車両機能とナビゲーションの表示と操作用にステアリングコラムに接続されたスマートフォンです。

 ブルーとグレーの表面と素朴な色合いを持つ全体のカラーコンセプトは、車内と周囲の自然とのつながりを強調しています。高い機能品質を暗示する、粗い表面処理による触感も、自然との一体感に寄与しています。ラゲッジコンパートメントの滑らかなウールフェルトは、心地よいコントラストを演出しています。

 以前に発表されたコンセプトカーと同じく、アウディのデザイナーは、Audi AI:TRAILでもリサイクル素材を活用しています。カーペットはリサイクルレザーと再処理ウールを組み合わせたもので、いずれも持続可能で高い耐久性を持ち、音響および空調特性も優れています。

 フロントウインドウ下とシートの間には、収納スペースが設けられています。荷物はストラップによって固定することができます。フロントウインドウは上部に跳ね上がるため、車両前方から荷物を積載することが可能です。シートベルトリトラクターは、常に最適なシートベルトの張力を維持します。

 後席には、ハンモックに似た斬新なデザインのふたつのシートが設置されています。持ち運び可能な管状フレームに貼ったファブリックパネルは、快適な着座姿勢を実現し、バックレストが体を包み込んで横方向のサポートを提供します。これらのシートは、Audi AI:TRAILから外に持ち出して、アウトドアチェアとして利用することができるため、どこでもリラックスして過ごすことが可能です。

空飛ぶ目

 モビリティと多機能性は、Audi AI:TRAILのライトにも適用されています。Aピラーの下には、従来型のヘッドライトの代わりに、車外も車内も照らし出すことのできる内蔵型の光源が設置されています。使用されているLEDエレメントは調光も可能で、室内照明としてだけでなく、車両の進行方向も照らします。

 リヤライトもフロントと同様に作動します。リヤセクション全幅にわたって設置されているエレメントは、ラゲージコンパートメントを照明し、エクステリアにおいては特徴的なライトシグネチャーを創出します。

 Audi AI:TRAILは、従来型のロー/ハイビームに替わり、一体型マトリクスLEDエレメントを搭載したローターレスの(プロペラのない)三角形電動ドローンが合計5台装備されています。これらは、車両のルーフラックまたはルーフに着地させ、非接触充電システムにドッキングさせることができます。

 羽根なし扇風機と同じ原理で揚力を発生するこれらのドローンは、アウディ・ライトパス・ファインダーと呼ばれます。非常に軽量かつ省電力なこれらのドローンは、Audi AI:TRAILの前方を飛んで道路を照らし出すことができるため、従来型のヘッドライトが不要になっています。

 搭載したカメラの画像をWi-Fiで送信してディスプレイに表示することも可能ですので、パスファインダーは『空飛ぶ目』としても使う事ができます。

 Audi AI:TRAILが停車中、パスファインダーはルーフ上の定位置から周辺を照らし、クルマの横でピクニックを楽しむ場合などに活用することができます。乗員が車内で過ごしたい場合でも、透明なパノラマルーフを通してインテリアを照らすこともできます。

 Audi AI:TRAILによって完全自動操縦されるこのドローンは、少なくとも2台セットで飛行します。飛行台数は、必要な照度や照射面積に合わせて最大5台にまで増すことができます。乗員は、スマートフォンの制御ソフトウェアを使用して、希望するシナリオを設定するだけです。

 アウディ・ライトコンパニオンも、同様に使いやすいアイテムです。これは大型の懐中電灯のような形をした光源ですが、非常に幅広い機能を特徴としています。通常はシートの前面に磁石で固定され、アンビエントライティングとして機能します。

アウディAI:トレイル クワトロにはアウトドアユースを意識したドローンやライトが装備される
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 しかし、この機能が本当に便利なのは、車外に持ち出したときです。ハウジングに一体化された三脚を使って立てれば、キャンプファイヤーのライトにも、近場を照らすフラッドライトにもなります。ハウジングには前方をスキャンする複数台のカメラを装着できますので、風景を録画してソーシャルメディアに直接アップロードすることも可能です。

 しかし、アウディ・ライトコンパニオンの機能は、それだけではありません。Audi AI:TRAILのナビゲーションシステムと組み合わせると、ガイドとなるシンボルや手書き情報などをルートに照射することも可能なため、クルマを離れてハイキングするときも道に迷うことはなくなるでしょう。

Audi AI:スマートモビリティへの道


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