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2019.09.11

未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場


クルマ | 未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場

 Audi AI:MEとAudi AIcon。この2台のコンセプトカーの名称には、未来に向けた革新的なモビリティテクノロジーの総称としてアウディが使おうとしている『AI』の2文字が含まれています。そしていま、そのファミリーに新たなメンバーであるAudi AI:TRAILが加わります。

 Audi AIは今後、ドライバーを運転の緊張から解き放ち、車内で自由な時間を過ごせるようにするための様々なエレクトロニクスシステムを意味する言葉になるでしょう。その目標のために、Audi AIは、人工知能やマシンラーニング(機械学習)分野の方法論やテクノロジーも取り入れていきます。

 Audi AIはまた、自動運転を可能にするビークルインテリジェンスだけでなく、クルマを乗員のパートナーに変えるインタラクションインテリジェンスも組み合わせています。Audi AIのシステムは、自分で学んだり考えたりすることができ、また、状況を先読みすることで、各ユーザーのニーズにも的確に対応することができます。

 Audi AIにより、アウディブランドの未来のモデルは、高い知能と共感力を備えたクルマになるでしょう。また、周囲の状況を常に考慮することによって、乗員のニーズにもこれまで以上に適切に対応することが可能になるでしょう。

舗装道での自動運転、オフロードでのドライバーアシスタンス

 鉄道輸送だけでなく航空分野においても長年にわたって研究されてきた技術、すなわち自動運転の実現が、自動車の分野でも大きな飛躍を遂げようとしています。

 Audi AI:TRAILは、レベル4の自動運転機能を備えています。これは、自動運転を促進するために標準化された国際規格において2番目に高いレベルです。

 レベル4のシステムでは、ドライバーによる運転の支援は必要ありませんが、その機能は高速道路や都市部の特別なインフラが整備された地域など、特定のエリアに限定されています。このような場所では、ドライバーは完全に運転操作をシステムに委ねることができます。

 しかし、クルマがその条件に適合した地域から離れた場合は、ドライバーが運転の責任を引き受けなければなりません。そのため、Audi AI:TRAILには、従来のステアリングホイールとペダルが装備されています。

 オフロードを走行する場合には、どうしてもそれらが必要になります。デジタル地図には、未舗装のダートトラックや林道などが数多く収録されていますが、路面は浸食されていることが多く、道幅や欠損の状態も大きく変化しますので、信頼性のある自動運転を長期間にわたって続けられるという保証はありません。

 オフロードにおけるレベル3の自動運転は例外的であり、可能であっても低速走行が前提となります。このような状況では、ドライバーが運転を引き継ぐまでに数秒間かかります。オフロード走行の場合でも、AI:TRAILのドライバーはセンサー類やアシスタンスシステムのサポートを受けることができます。AI:TRAILには、ESP用の実証済みのセンサーシステムが搭載されています。

 これらのセンサーは、摩擦値、スリップ、縦方向と横方向の加速度などといったパラメーターをエレクトロニクスに提供して、走行安定性を最適化します。また、カメラやレーザーといった光学システムや超音波、レーダーなどのシステムを活用して路面状況や障害物を検出する数多くのセンサー類も設置されています。セントラルドライバーアシスタンスシステムは、それらが提供するデータに基づき、必要に応じてステアリングやブレーキングに介入して衝突を回避します。

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 車両エレクトロニクスもまた、悪路の走行をサポートします。車両が傾いていたり、きわめて急な斜面にさしかっていると仮定しましょう。

 たとえば、地上高や進入角度が制御の限界を超えて、コントロールが困難になる可能性がある場合は、システムがドライバーに警告を発します。また、システムの制限内で車両を走行ラインに維持することもできます。これは、クルーズコントロールと連携して作動するレーンキープアシストの作動原理と同様に機能します。状況にもよりますが、この機能はレベル2の自動運転を実現します。

 しかし、ドライバーはつねに周辺の状況に注意を払う必要があります。スマートアシスタンスシステムは効果的なサポートを提供し、安全性の向上に貢献し、ドライバーの負担を大幅に軽減します。

ゆっくりと走行して人生を楽しむ:駆動システム

 Audi AI:TRAILの性能スペックは、従来の自動車のそれとは大きく異なっています。このクルマの開発目標は、息を呑むような加速やアウトバーンにおける高速クルージングなどには置かれませんでした。

 充電インフラが存在しない地域での使用を想定しているAudi AI:TRAILの特筆すべき点の1つは、その長い航続距離です。リチウムイオンバッテリーを搭載するこのクルマの走行距離の目標値は、舗装路または整備されたオフロードにおいては400~500km(WLTPモード)です。

 ほぼ常にホイールスリップが発生して、多くのエネルギーを消費してしまう荒れたオフロードにおいても、その目標値は250kmに設定されています。

 上記の要件を満たすため、このクルマの舗装道における最高速度は130km/hに設定されています。エレクトロニクスが常にエネルギーフローと消費量を監視するため、オフロード走行時においても最高の効率性が達成されます。

 ハードウェアの面に目を向けると、Audi AI:TRAILは、各ホイールの近くに4基の電気モーターを搭載しています。このオフロードモデルは、quattroの名に恥じない性能を備えています。その最大システム出力は320kWで、最大トルクは1000Nmです。しかし、一般的な走行時においては、そのパワーをフルに活用する場面は少なく、通常は一つのアクスルを駆動するだけで十分です。

 各ホイールは、それぞれがモーターによって駆動されるため、エネルギーを消費するディファレンシャルやロックは必要ありません。最高速度が控えめに設定されているため、多段変速のトランスミッションを使用することなく、すべてのホイールに十分なトルクが供給されるように設計することができます。

 車両エレクトロニクスは、走行安定性とトラクションを調整します。エネルギーを消費するスリップを回避できる場合は、影響を受けるホイールへのトルク供給を減らして対応します。

 ただし、グリップレベルが低い上り坂など、スリップが役立つ状況では、システムが自動的にスリップを許容します。Audi AI:TRAILは、大容量のリザーブ電力により、厳しい走行条件の区間であっても、自信をもって安全にゼロエミッションで走行することが可能です。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。


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