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クルマ ニュース

投稿日: 2019.09.11 20:16

未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場

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クルマ | 未来のオフロードモデル『Audi AI:TRAIL quattro』フランクフルトショーに登場

 全長4.15m、全幅2.15m、頑丈なボディを備えたAudi AI:TRAILは、舗装路を外れたときのポテンシャルを明確に表現しています。1.67mの全高、850mmタイヤを装着する巨大な22インチホイールなどは、停車時にもこのクルマの高いオフロード性能を物語ります。最低地上高は34cmで、水深50cmの浅瀬でも走行可能です。

 起伏の激しい荒れた路面においても、Audi AI:TRAILは、フロアに一体化されたバッテリーユニットが地面と接触することなく、軽快に走行することができます。

 多角形のモチーフが多用されたキャビンは、広大なガラスで囲まれ、最大4人が乗車することができます。中央部が稜線のように水平に張り出したサイドウインドウは、AIconやAI:MEとの関連性を示すと同時に、このクルマの大きな特徴となっています。このラインは、ウエストラインとしても機能し、フロントからリヤに向かって延び、ボディ全体に一つの塊感を創出しています。

 電気駆動システムは、それぞれのアクスルに直接設置され、バッテリーはフロアに一体化されているため、モーターやバッテリー用の補助コンポーネントを収納するオーバーハング部分も不要になります。フランクフルトモーターショー2019に展示されるAIカルテットでは、ワンボックスデザインこそが、電気自動車の時代におけるデザインの絶対的な基礎となりつつあることも示しています。

 当然のことながら、軽量化と最高のボディ剛性は、とくにオフロードモデルにとっては重要な技術的目標となっています。Audi AI:TRAILのボディは、ハイテクスチール、アルミウム、カーボンファイバーを適所に使用しています。その結果、大容量バッテリーを搭載しているにもかかわらず、車重はわずか1750kgに抑えられました。

 Audi AI:TRAILでは、『形態は機能に従う』というコンセプトが採用されています。稜線をつけたようなサイドウインドウの形状は、もっともスペースが必要となる乗員の肩や肘まわりに余裕を生み出します。サイドウインドウが下まで拡大されていることで、乗員は車内から地面を見下ろすこともでき、大きな解放感がもたらされています。

 このサイドウインドウの目標は、乗員に素晴らしい眺めを提供し、車内と車外の世界という区別を取り払うことにあります。走行中、乗員の視線は前方だけに固定されているわけではありません。周囲の開けたスペースのあらゆるものを自由に見ています。AI::TRAILの乗員は、リラックスして、静かな室内で、周囲の景色を楽しむことができるのです。

ヘリコプターにも似た全周視界

 フロントウインドウは、ヘリコプターのコクピットのように車両のフロント部分を包み込んでいます。それによって、乗員は、前方および側方の道や風景を見通すことが可能です。しかし、透明なガラスで覆われているのはフロントとサイドだけではありません。

 フロントウインドウの上端からリヤスポイラーに至るルーフのほぼ全面がガラス張りとなり、空と風景を眺めることができます。縦型のシングルフレームグリルですら8角形のガラスから作られており、アウディの4リングスエンブレムだけが通常の場所に配置されています。

アウディAI:トレイル クワトロ/パノラミックな広い視界を確保
アウディAI:トレイル クワトロ/パノラミックな広い視界を確保

 フロントウインドウもテールゲートも大きく開くため、広々とした収納スペースに簡単にアクセスすることができます。中には走行中の荷崩れを防止するストラップが設置されています。リヤバンパーには、ハイキングブーツ、登山用具、濡れた衣服などの汚れたアイテムを入れておくことができるコンパートメントも一体化されています。

 観音開きのドアの下に設置されたサイドシルは、格納式のランニングボードとして機能します。ルーフラックの取り付けや取り外しは簡単です。4本のホイール上には、大きなホイールウェルではなく、水平なフェンダーのみが設置されています。それにより、走行中のコックピットからもサスペンションの作動を確認することができます。

 大型のサスペンションメンバー、コイルスプリングとアダプティブダンパーを備えたマクファーソン・サスペンションストラットは、ともに高剛性で、優れた走行安定性を確保しています。

 特殊なデザインが施されたホイールは、タイヤサイドウォールの高い位置までカバーしているため、一目見ただけで際立った印象を与えます。その背後には、トレッドおよびボディに一体化された支持ストラットの構造があります。

 このデザインにより、タイヤ本体とサスペンションストラットを合わせて、さらに60mmのサスペンションストロークが確保されています。改善されたオフロード機能に加え、この追加のストロークは、乗員にさらなる快適性を提供します。

 このタイヤはまた、センサー制御による可変空気圧調整機能も備えています。このシステムは、光学センサーとエレクトロニックスタビリティコントロール(ESC)を連携させ、路面状態を検知してタイヤの空気圧を最適に調整します。

 たとえば砂の上では、最高のトラクションを得るために、タイヤの空気圧を低下させて、タイヤと路面の接触面を増加させます。アスファルトに戻った場合は、走行安定性を高めるために、再び空気圧を上げます。

一切の無駄を排したスタイル:インテリア


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