更新日: 2019.12.31 23:36
歴史的瞬間を迎える心の準備を! 2020年もオートスポーツwebは新機能搭載で日本のモータースポーツを盛り上げます
新年、あけましておめでとうございます。
いよいよ今年、2020年は日本のモータースポーツファンいとって、歴史的な1年を迎えることになります。ここではっきりと『今年はホンダF1がタイトルを獲得する!』と言ってしまいたい気持ちもありますが、まだこの時点では『ホンダF1がチャンピオン争いをする!』という段階に留めておきましょう。
2019年に3勝を挙げたホンダF1ですが、その成長曲線と関係者との話でも、2020年は前年以上の成績が期待できる大きなチャンスになります。レッドブルのエース、マックス・フェルスタッペンの2020年までの契約やホンダとレッドブルの2021年までの契約、そして2021年から新規定が導入される背景などを鑑みても、2020年はホンダF1がメルセデスやフェラーリと優勝を争い、アイルトン・セナを擁した1991年以来のチャンピオンに手が届く最大のチャンスになります。
もうひとつ、昨年は山本尚貴選手が鈴鹿でF1走行デビューを果たして大きな盛り上がりを見せましたが、今年はFIA-F2に挑戦するホンダの角田裕毅選手の動向が見逃せません。レッドブルからも高い評価を受けている角田選手が今季のFIA-F2でスーパーライセンスを満たすポイントを獲得できれば、2021年は小林可夢偉選手以来となる日本人レギュラードライバーとしてF1参戦が現実味を帯びてきます。
もちろん、2020年はF1以外のカテゴリーでも、日本のモータースポーツは大きな歴史的ターニングポイントを迎えます。
ドイツDTMと技術規則を共通化したクラス1導入によって、スーパーGT GT500クラスは新時代へと突入します。タイトルを獲得したトヨタはGRスープラを導入、ニッサンも新型GT-Rで巻き返しを狙います。ホンダはミッドシップのNSXをクラス1規定に合わせてFR化を決め、2020年のGT500クラスは3メーカーの車種が完全イコールコンディションで戦う新しい世代へと突入します。
スーパーフォーミュラでは2019年に導入された新型マシンSF19が2年目を迎えます。昨年の7戦7人のウイナー誕生という驚きのシーズンから、2020年はどのような戦い、チャンピオン争いになるのかまったく予想ができません。今年はスーパーフォーミュラだけでなく、スーパーGTにも共通していますが、東京オリンピックの影響で国内モータースポーツの開催が春と秋に凝縮して夏の間隔が空くのも、シーズンを戦う上でどのような影響を及ぼすのか注意深く見ていかなければなりません。
そして、今年の秋には2010年以来となるWRCラリー・ジャパンの開催が復活します。6年連続チャンピオンのセバスチャン・オジェとヤリスWRCが最終戦となるラリー・ジャパンでどのような走りを見せるのか。今年WRC最上位クラスデビューを果たしたトヨタの勝田貴元選手もラリー・ジャパンの参戦を発表していますので、開催地となるトヨタのお膝元の愛知、岐阜での盛り上がりは、今後の日本のラリー人気の大きな転機になるでしょう。
トヨタはWECでもLMP1で現行規定で最後のシーズンを迎え、インディの佐藤琢磨、フォーミュラEのニッサンの活躍も見逃すことができません。MotoGPでは昨年終盤はクラッシュの影響で右肩を手術して3戦を欠場しましたが、3年目を迎えるLCRホンダの中上貴晶の悲願の優勝を期待したいところです。
以上に挙げた期待は、まだまだ一端に過ぎません。2020年も日本メーカー、日本チーム、そして日本人ドライバー、ライダーの活躍に思いを馳せ、そして日本人にこだわらなくても世界のモータースポーツはたくさんの魅力に溢れています。
モータースポーツをきっかけに、みなさまが2020年の毎日を豊かに過ごせることを切に願っています。
今年のオートスポーツwebは読者のみなさまの信頼を高められるよう、そしてコミュニケーションを深められる機能の搭載、そして掲載ページの機能性アップの改築など、さまざまなアップデートを予定しています。春の開幕戦に間に合うよう鋭意開発中ですので、2020年も引き続き、オートスポーツwebにご期待下さい。
2020年1月1日 オートスポーツweb編集長 水野智之