【第8戦 上位ドライバーとのレース駆け引きに課題】
Rd.8:予選:3位 決勝:14位

 梅雨空の富士は、この日も長袖にもう一枚重ね着が必要な気候にも関わらず、パドック入場など身近にモータースポーツを感じられるイベントであったことから、家族連れや地元の方々で賑わった。

 予選3位から表彰台の頂を狙う#19片山義章だが、予戦スタートを決めた予選5位#7星野敏に先行され、7位#9武井真司もインに飛び込まれるも、果敢にクロスラインで立ち上がり3位のポジションを取り戻したが、5周目に入る最終コーナーをまとめられず富士の長いストレートでスピードに乗る事ができなかった。

 背後に#7星野、#9武井が迫り来るとダンロップコーナーで#7星野にインに飛び込まれる。ブレーキングで凌いで次のコーナーで再び前を伺うイメージをしたが、#7星野は既に前に出ており行き場を失いタイヤをダートに落とし#7星野に接触スピン。結果17位までポジションダウンしてしまう。

 1ポイントでも多く獲得するためその後もプッシュを続け速いレースペースの維持という課題を意識しつつ13位でフィニッシュ。接触ペナルティにより正式順位14位で貴重な2ポイントを獲得しレースを終えた。

【片山義章コメント】
「2列目からのスタートで1コーナーに向けて競り合いになったなかで、ポジションをキープして3位で走行出来ていたのですが、最終コーナーのミスから、ダンロップコーナーまでに追いつかれて#7星野選手にインに入られてしまいました」

「そのまま並んで次のコーナーまでに頭を抑えられるイメージでいたのですが、競り合いから前を絞められる感じになって行き場がなくなりタイヤがダートに落ちスピンをして#7星野選手に接触し大きく順位を下げてしまいました」

【PCCA&PCCJ Exhibition Race】
予選:5位 決勝:7位

 総勢45台のポルシェ911GT3が、富士の誇る全長1.5kmのストレートを駆け抜ける迫力満点のエキシビションレース。イベントレースとはいえ、アジア最速のポルシェドライバーの称号を手に入れるべく熱い戦いが繰り広げられた。

 レースはペースカー(先導車)の後ろに隊列を作り、停車しないままの“ローリングスタート方式”で行われ、シグナルが変わると全車一斉にフル加速し1コーナーを#18上村優太がトップで駆け抜けた。レース中はあちらこちらでバトルが繰り広げられ見事優勝したのは#78近藤翼であった。

【片山義章コメント】
「何より第8戦でポジションを落としたあと、速いレースペースの維持を意識して走って手応えを掴めていたので、すぐにレースができたことは良かったです。PCCAのレベルは高いので、アジアやヨーロッパのドライバーと走れてとても楽しかったです」

「レースは45台のマシンが走るローリングスタートで5位からのスタートだったのですが、ローリングスタートで大混戦の1周目は、2つ順位を落として7位になり、2周目の1コーナーで1台抜いて6位に戻しました」

「その後抜きつ抜かれつのレースを楽しめて最終的に7位でゴールとなりました。トップはずっと見えていましたし、課題を持って臨んだとおりの走りはできたので、次のレースに向けて新たな課題を持って挑みたいと思います。応援ありがとうございました」

片山義章(OIRC team YTB)
片山義章(OIRC team YTB)

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