決勝 第10戦

9月16日(日)
天候/晴れ コース状況/ドライ

 日曜のSUGOは爽やかな秋晴れに恵まれ、早朝からスタンドは大観衆で埋め尽くされていた。第9戦の好結果もあって、ふたりともテンションは高めだったが、集中力を欠いていなかったことは、ともに第10戦決勝のスタートをそつなく決めていたことからも明らかだ。

 それぞれ3番手、5番手のポジションをキープしてレースを開始する。ふたりともオープニングラップのうちに前を行く車両に迫るも、ぴしゃりと扉を閉じられ、逆転するまでには至らない。中盤からの川合は、単独走行となっていたが、コンスタントに周回を重ねていた安定感は、今後への期待材料になるはずだ。

 その一方で、小倉は前大会で連勝を果たしたドライバーを背後に置いて、最後まで5番手を競い合い、ポジションを守り抜いた。

 川合は3位でフィニッシュして2戦連続で表彰台に立ち、小倉も5位に入って連続入賞を果たした。SUGOでつかんだ波を、残る2大会でさらに増幅させてくれることを期待したい。続く第6大会は、10月20~21日に九州のオートポリスで開催される。

チーム監督 坪松唯夫 コメント

 チームの皆が求めている優勝には届かなかったが川合が僅差の2位と3位を獲得できたことは、チームに携わる全ての方々に感動と喜びを与えてくれた。川合は勝てそうで勝てなかった開幕戦からの流れを己の力で断ち切り、力強いレースをみせてくれた。

 小倉も練習時から川合やライバルに負けじと踏ん張っていたが初日のレースで抜ききれず、悔し涙を流したが、翌日のレースでは競い合いに一歩も引かず、激戦を戦い抜いてくれた。

小倉祥太 コメント

 土曜のレースで、今まで走る機会がなかったウエットコンディションを、ぶっつけ本番みたいな感じで迎えたのですが、意外に自信を持って攻められました。前にも着いていって、逆に背後もちょっと離すぐらいだったので、臨機応変に対応できたことは、自分にとっても自信につながりました。

 日曜のレースは後半に後ろから迫られるような感じになったのですが、いつもより集中して、上手くポジションキープできたと思います。今まで表彰台は全然見えなかったのですが、今回は地元東北のSUGOでベストリザルトを更新できたからには、次はもう1ランク上、表彰台に行きたいと思います。

川合孝汰 コメント

 スタートは2戦とも悪くなくて、特に第9戦は金曜の練習が生きて、1周目からペースが良く、抜きどころである4コーナーや最終コーナーで行けるように、タイミングを計っていました。それでトップが周回遅れに引っかかったタイミングで、チャンスを逃さず4コーナーで仕掛けて抜くことができました。

 第10戦はドライになって自信もあったのですが、少し、走りをアジャストしきれなかったことが、前を逃した理由だと思います。ですが、レース自体はいつも以上に落ち着いてできたので、後続をほとんど気にせず走り続けることができました。予選も決勝も、走り方がすごく良くなってきたので、この流れをキープしたいです。

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