もう10月も後半ということもあり、あたりは日に日に秋の気配を漂わ せるようになり、予選が行われた土曜日は、もはや上着がなくては肌寒さを感じさせるまでに。冷えた空気がエンジンを、よりスムーズに回してくれるのは確実だった。

 この日、最初に「DENSO Le Beausset RC350」のステアリングを握り、Aドライバー予選に挑んだのは嵯峨。路面温度が低いため、ウォームアップを入念に行った後、まずは1分41秒台に入れて、さらに攻め込んだ嵯峨は1分40秒522をマークし、5番手につけた。

 わずか10分のインターバルを経て、Bドライバー予選が行われた。中山はライバル達がコースオープンと同時に一斉にピットを離れていったのに対し、あえて一呼吸置いてからコースイン。

 嵯峨からのインフォメーションで、思いの外タイヤには熱が入りやすいことをつかんでいた中山は、ウォームアップを1周だけに留めて、さっそくアタックを行い、1分39秒825をマークして、4番手で予選を終了。

 その結果、合算タイムによって「DENSO Le Beausset RC350」は、クラス5番手から決勝レースに挑むことになった。なお、この後に行わ れたCドライバーセッションには、平木が走行し、自己ベストの1分41秒440をマークして、5番手につけていた。

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