投稿日: 2023.11.15 17:17
更新日: 2023.11.15 17:25
更新日: 2023.11.15 17:25
F1パワートレイン事情:標高が高いサーキットでもライバルに優位性をもつホンダのパワーユニット
Masahiro Owari
F1第20戦メキシコGPの舞台であるエルマノス・ロドリゲス・サーキットがあるメキシコ・シティと、第21戦サンパウロGPが行われたインテルラゴス・サーキットは、どちらも標高が高い。インテルラゴスは約800メートルで、メキシコ・シティは約2250メートルあり、今シーズンの全23戦中、最も標高が高いサーキットのふたつとなっている。
標高が高くなると大気圧が下がり、空気が希薄になるため、燃焼できる酸素が減少する。一般的に、標高が100m上がると、エンジン出力は約1%低下する。つまり、海抜0メートルのサーキットと比べると、メキシコではエンジン出力が約22%低くなる。
そうなると、標高が高いサーキットでは特別な調整が必要となる。
「メキシコは標高が高いので、エンジンのセットアップはほかのサーキットとはまったく異なるのですが、HRC Sakuraのほうでそのセットアップを調整してもらっていて、走り始めから問題なく、現場ではエネマネ(エネルギーマネージメント)などをファインチューニングするくらいでした」(ホンダ・レーシング・スタッフ)