F1にまで至るすべてのモータースポーツは、男性と女性が直接対戦する数少ないスポーツのひとつだ。しかし1950年に世界選手権が始まって以来、少なくとも1回のグランプリに出場した経験のあるドライバーは800人近くいるが、女性はふたりだけだ。3人の女性がグランプリの予選に挑戦したが、決勝には進出できなかった。

 マリア・テレーザ・デ・フィリッピスは、F1に参戦した初めての女性となった。当時31歳だったデ・フィリッピスは、1958年に一族の財産の一部を当時最高のF1マシンだったマセラティ250Fに投資した。彼女はベルギーGPを10位でフィニッシュし、ホームトラックであるモンツァでは入賞に近づいたが、マセラティのエンジンはフィニッシュラインの直前で故障してしまった。その一方でこの年、彼女はフランスGPの参戦を認められなかった。「女性が被るべき唯一のヘルメットは、美容院のものだけだ」と言われたのだ(発言はレースディレクターのトト・ロッシュによるもの)。

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