F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第5戦中国GP編です。

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 どんなスポーツであれ、複数の大陸をまたいで多数の開催地でゲームが行われるのが、世界選手権というものだ。20カ国で24戦が開かれるF1世界選手権は、その最たる例のひとつと言えるだろう。

 2025年のF1カレンダーは何週間か前に発表されたばかりだが、これを見て誰もがあらためて感じたのは、長い選手権シーズンのロジスティクスの難しさだった。実際、個々のレースの開催時期や他のイベントとの前後関係は、関係者の仕事のスケジュールに大きな影響を及ぼす。

 ふたつのグランプリの間には、まったく人目には触れない舞台裏で、スタッフや機材の移動とそれに伴う膨大な作業が行われている。レースの週末を迎えて、テレビの前に陣取るファンと視聴者の大多数が見るのは、パドックの準備がすっかり整い、クルマがコースに出て行くばかりになったところからだ。

 だが、時にはまず現場へ到達すること自体が、大きな難関になることもある。

 今季の場合、シーズン開幕直後のレースでは、あるイベントからその次へと直接移動する関係者が多かった。バーレーンでのプレシーズンテストに続いて同地でのレースがあり、第2戦はサウジアラビアで開かれたため、テストも含めると実質的には中東でのトリプルヘッダーで、ざっと3週間の遠征だった。

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