50周目を過ぎるとフェラーリ勢のペースが1分16秒台中盤から後半に落ち、3位リカルドが1周1~1.5秒速いペースで2位ライコネンの背後に迫ってくる。
60周目、ウルトラソフトでウェーレインに追い付いてきたバトンがポルティエでインを突くが接触し、ウェーレインの車が浮き上がって2輪走行のまま横倒し状態でバリアに突っ込んでしまった。
バトンはヌーベルシケイン先のランオフエリアまで走ったがリタイア。ウェーレインの身体に問題はなかったが、事故処理のためにセーフティカーが導入され、後方のサインツとの間に17秒差があったフェルスタッペンは隊列が整う前にタイムロスなくピットインしてウルトラソフトに履き替えてボッタス攻略を狙う。
レース中盤から「プッシュしようとするたびにウォールに突っ込みそうになる!」とマシンの違和感を訴えていたマーカス・エリクソンはセーフティカーラン中の64周目にサンデボーテでまっすぐバリアに突っ込んでリタイアとなった。
67周目にレースが再開となり、直後のターン1出口でバリアをヒットしたリカルドの立ち上がりが遅れ、ボッタス、フェルスタッペンが背後に迫るがなんとか抑え切る。
後方ではターン1でペレスにインを刺された10位のバンドーンがワイドになってしまいバリアにクラッシュし、今季初入賞目前でまさかのリタイアを喫してしまった。
首位ベッテルはすぐに2位ライコネンに対し2秒のギャップを築き盤石の態勢。ウルトラソフトのフェルスタッペンはボッタスを追うがオーバーテイクを仕掛けるところまで迫ることはできない。