首位ライコネンと2位ベッテルは2秒、3位バルテリ・ボッタスはフェラーリ勢についていけず首位から5秒差、4位・5位のレッドブル勢はさらにそこから2秒ずつ離れての走行で、6位カルロス・サインツJr.以下はじわじわと離されていく。
ハミルトンは集団の中で身動きができず12位のままで「我々のレースは終盤が勝負だ」とエンジニアから念を押される。
2位ベッテルはタイヤを痛めないよう前走車の影響が最小限に抑えられる2秒差の間隔をライコネンとの間にあけて走り続け、14周目からプッシュを開始してじわじわとギャップを縮めていく。
いっぽう、10位を走っていたニコ・ヒュルケンベルグが16周目にギヤボックストラブルで白煙を上げストップ。7位セルジオ・ペレスはスタート直後にダメージを負っていたフロントウイングの左側が落ち路面に擦る状態となってしまい、ピットストップを強いられてノーズ交換とスーパーソフトへの交換を済ませて16位まで後退する。
26周目、フェラーリ勢が最後尾のウェーレインとバトンに追い付き周回遅れが出始める。これによってフェラーリ勢とボッタスの差は一時的に縮まるものの、周回遅れがいなくなると再び広がっていく。
32周目にフェルスタッペンが先陣を切ってピットに飛び込み、スーパーソフトに交換。これを見て3位のボッタスも翌周に動き、フェルスタッペンのアンダーカットを防いでポジションを守った。
しかし、ロマン・グロージャンなど中団勢に引っかかってしまい1分18秒台での走行。その間にステイアウトして1分16秒代前半でプッシュしたリカルドが38周目にピットインして2台同時ににオーバーカットを成功させた。
首位ライコネンも34周目にピットインするが、再びウェーレインとバトンの背後に戻ってしまいややタイムロス。リカルドと同じようにステイアウトして1分15秒台のファステストラップを連発したベッテルが39周目にピットインし、ライコネンの僅かに前でコースに戻ってこちらもオーバーカットを成功させ首位を奪いとった。
中団勢も続々とピットストップを済ませていく中で、ステイアウトし続けるハミルトンはフェルスタッペンの後方6位まで浮上してきた。
ハミルトンは46周目まで引っ張ってピットインし、グロージャンの前7位でコースに戻ってみせた。ウェーレインをコース上で抜けず引っかかっているかたちのバトンはしびれを切らして39周目にピットインしウルトラソフトに換えてクリーンな状態で走行する。
ピットストップの直後、エステバン・オコンは39周目、ケビン・マグヌッセンは42周目にサンデボーテ出口の路面が剥がれ始めその影響で左リヤタイヤをパンクさせて再度ピットインを強いられてポイント圏外へと後退してしまった。