F1カナダGPでのルイス・ハミルトンには、これまでとは異なる空気感が漂っていた。落ち着きがあり、表情も明るく、そして何よりこれまで以上の前向きさが感じられた。フェラーリでの初年度を通じて、無線での緊張感あるやり取りや目に見える苛立ちが続いてきた7度のF1世界王者だが、ようやく新たな環境に順応しつつあるようだ。

 その変化の中心にいるのが、今年ここまでレースエンジニアの役割を担っているカルロ・サンティだ。冬の間にリカルド・アダミからコミュニケーション業務を引き継いだサンティは、ハミルトンの調子が上向くなかで重要な役割を果たしつつある。当初は、レースエンジニア変更により、ハミルトンが再び苦労するのではないかと思われたが、実際には新コンビネーションは、フェラーリのガレージ内で最も前向きな話題のひとつになっている。

■モントリオールで見えた好転の兆し

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