だが、ホンダが何もしていないわけではない。栃木県さくら市にある研究 所『HRD Sakura』で日夜、開発を続けている。だが、ステップ3として投入できるまでの成果が確認されていない以上、グランプリへの投入はできないだけなのだ。

 ただし、マクラーレンとしてはステップ3まではいかなくとも、少しでもアップデートしたエンジンを早く使いたいのである。

もし、カナダGPでホンダがスペック2.5のエンジンを投入していれば、あそこまでザック・ブラウン(エグゼクティブディレクター/マクラーレン・テクノロジー・グループ)は激怒していなかったかもしれない。しかも、今年からトークンフリーになったわけだから、性能が0.1でも上がっていれば、それを投入してほしいとマクラーレン側が願うのは当然だ。

マクラーレン幹部と話し合うホンダ幹部
マクラーレン幹部と話し合うホンダ幹部

 長谷川総責任者も「エリック(・ブーリエ)とも話していて、進歩することが大切だという認識では一致しています」と語っている。

 それらを総合すると、ホンダはアゼルバイジャンGPで信頼性とドライバリティを向上させたスペック2.5を投入し、ベルギーGPで燃焼効率を向上させたスペック3を登場させると考えるのが自然な流れだ。

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