ただし、新しくチーム代表に抜擢されるのではないかと噂されている元HRT代表のコリン・コレスに関しては、「それはひとつの可能性で、まだ決定してはいないのではないか」と、そのスイス人ジャーナリストは答えた。
コリン・コレスはかつてHRTやフォース・インディアなどのチーム運営に関わり、小林可夢偉がいたケータハムF1でも関わりを持つなど、F1界ではチームの所有権を巡り、安く買い取った後に投資会社などに高く転売する、ハゲタカ的存在として知られている。
コリン・コレスの関わりについてはまだまだ噂の域を出ないが、カルテンボーン代表についても実は2019年までザウバーとの契約が残っているという話もあり、話が混沌としている。
いずれにしても、現在のザウバーは混乱のなかにあるのは間違いない。実際、水曜日のバクーのパドックでは、ザウバーのホスピタリティハウスではテクニカルディレクターのヨルグ・ザンダーとチームマネージャーのベアト・ツェンダーが真剣に話し込んでいる姿があり、早くもチームに影響が出ていることがうかがえる。
また、日本のF1ファンにとってはホンダとの関係が気になるところ。カルテンボーン代表は2018年に向けてホンダとパワーユニット契約を結び、ホンダとの窓口を担っていた存在。
来季からのホンダのパワーユニットの供給以外においての技術提携、そして日本人F1ドライバーの採用についても好意的に考えていること示唆していたが、今回の更迭により、ホンダとの関係にも何らかの影響が起きる可能性が考えられる。