というのも、ホンダのMGU-Hのトラブルは最初はシールからの水漏れが主だったが、その後はベアリングが固着するという問題に悩まされた。そして、その原因がオイルだった。

「オイルタンクのオイルが吹いてしまう。いわゆるオイル吹きという症状によって、ターボ内にオイルが入って、いろいろと悪さをしてしまっていました。ベンチではオイルが吹くような状況では走らせることはないので、気がつかない問題でした」

「じつはこの問題は、ウインターテストでは減速中にオイルがうまく循環しないで油圧がダウンしてしまう、いわゆるオイルスパイクに悩まされたので、油圧をダウンさせないため、オイルの量を増やしたんですが、今度はそのオイルが吹いてしまうという問題に悩まされることになったんです。ベンチでは起きない現象で、トラブルを潰すうえで、オイルシステムを見直しました」

 オイルタンクから吹き出したオイルが侵入したのはMGU-Hだけでなく、エンジンの燃焼室にも入ったいたという。改良されたオイルシステムが投入されたのは、イギリスGPから。アロンソはイギリスGPからスペック3を投入したため、オイル吹きの被害を被らなかったが、バンドーンはオーストリアGPからスペック3を使用しており、すでにオイル吹きの被害を受けていた。そのため、ホンダはバンドーンのスペック3の信頼性に関して、不安を抱えていた。

 それもホンダが、バンドーンのエンジンのみ3.6に変えた理由となっていた。だが、ホンダはベルギーGPの土曜日になって、その3.6の使用を断念。いったい、何があったのか?

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