もうひとつ気になるのが、メルセデスふたりのスタートタイヤ。Q3に進出したドライバーは、Q2でベストタイムを刻んだときに履いていたタイヤでレースをスタートしなければならないことになっている。Q2はルイス・ハミルトンがトップで、ニコ・ロズベルグは2番手だった。ハミルトンの1分22秒159に対して、ロズベルグは1分22秒759とコンマ6秒も遅いペースで走っている。
つまり同じ3周を走ったタイヤでも、ロズベルグのほうが状態は良さそうなのだ。それがレース序盤のパフォーマンスに、どのような影響を及ぼすのか。
カタルニア・サーキットで開催されたスペインGP、過去25回を振り返ると、ポールポジションからスタートしたドライバーが優勝したのは19回。果たしてジンクスどおり、ハミルトンが今シーズン初優勝を挙げるのか。あるいはロズベルグがピットストップ戦略で逆転するのか。レッドブルでのデビューとなるマックス・フェルスタッペンは4番グリッドから初表彰台に上がることができるのか。初めてQ3へ進出したマクラーレン・ホンダは、どこまで戦えるのか。
ヨーロッパラウンド開幕戦となるスペインGPは、現地時間の午後2時(日本時間21時)にスタートが切られる。