<ノイズ:音響エネルギーを利用して、サウンド改善へ>

 2014年に現在のレギュレーションが導入されて以来、パワーユニットの発する音が「エキサイティングな印象」に欠けるという点が懸念されてきた。だが、FIAとチームは、あるデバイスを採用することで、来季からパワーユニットのサウンドを大きく改善しようと考えている。

「サウンドが十分ではないという認識はある。そのため私たちはサウンドジェネレーターと呼ぶものに取り組んでおり、かなり良い結果を得ている」と、ロムは語った。

「フェイクではないが、純粋に自然な音でもない、と言っておこう。とにかく、エンジンのサウンドの音量と音質を、かなり向上させることができるものだ」

 だがロムは、その作動原理については現時点では完全に説明することはできないとして、こう付け加えた。「まだ開発中の段階にあり、詳細を話すのは時期尚早だ。ただ私たちはエキゾーストの音響エネルギーを利用して、音を大きくしようと考えている。エネルギーの多くは回生されるので、利用できる部分は、それほど大きくないとしてもだ。それ以上の話をするには、まだ時期が早すぎると思う」

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