マクラーレン・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のマクラーレン・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回は第5戦スペインGPを、ふたつの視点でジャッジ。

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 スペインGPの金曜日、週末に向けた抱負を語っていた長谷川祐介総責任者が「ちょっと、(心配なことも)あるんですが、これはレースの後に話したほうがいいかな」と言って、言葉を濁した場面があった。その心配とは、スペインGPでフェルナンド・アロンソのパワーユニットが4グランプリ目に突入していたことだった。

 7年ぶりにF1に復帰したホンダは信頼性に悩まされ、パワーユニットのトラブルが相次いだ。昨シーズン、ホンダが投入したパワーユニットはもっとも多いコンポーネントで12基(ジェンソン・バトンのTCとMGU-H)。19戦で争われた昨シーズンの年間使用基数は4基だったが、1年目ということでホンダだけ5基まで使える特権を得ていた。にもかかわらず、ホンダはその2倍上のパワーユニットを使用していた。もちろん、その中にはポイントが取れそうなサーキットでフレッシュなエンジンを投入するために敢えて新エンジンを投入するという戦略的な使用もあったが、チャンピオンチームのメルセデスAMGが4基で19戦を戦いきったことを考えると、12基という数字は、ホンダのスタッフにとって屈辱的だったに違いない。

 当然のことながら、昨年は一度も4グランプリ連続で使用されることはなかった。1グランプリの距離はフリー走行からレースまで約700km。つまり、4グランプリ連続で走りきるためには2800km分の耐久性が必要となる。

 シーズンオフの間、ホンダは懸命に信頼性回復に努め、プレシーズンテストで飛躍的に向上させていた。ただし、このテストではマイナートラブルに見舞われ、1基で4グランプリ分の距離を走りきることができなかった。さらにアロンソのパワーユニットは開幕戦のクラッシュで大破。バトンも2戦目のバーレーンGPのレース中にトラブルに見舞われて、交換を余儀なくされていた。

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