レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2016.05.27 15:13
更新日: 2016.06.06 17:49

GP topic:フェラーリ型かレッドブル型か、コクピット保護案をめぐる緊急会議

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | GP topic:フェラーリ型かレッドブル型か、コクピット保護案をめぐる緊急会議

 今回「ハロ」を推すフェラーリからは妻を亡くして休暇をとっていたジェームス・アリソンが開幕戦以来、6戦ぶりに姿を見せた。おそらくTWGミーティングに出席するためだろう。また、レッドブルはチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイが久しぶりにグランプリへ帯同しているが、チーム関係者によれば「エイドリアンは会議には興味がなく、チーフエンジニアリングオフィサーのロブ・マーシャルが出席する」という。

 問題は、どちらを採用するにしても2017年に導入するには課題があることだ。たとえば「ハロ」は2009年ハンガリーGPでフェリペ・マッサの頭部を直撃したような小さなパーツまでは防御できない。一方「エアロ・スクリーン」は前車から排出されるオイルなどによってスクリーンが汚れた場合、どのように視界を確保するかが課題となっている。

 もうひとつコクピット保護デバイスとしては「キャノピー」も検討されていたが、FIAのあるスタッフは「クローズドコクピットとなるキャノピーを採用することはない」と可能性を否定している。

 いずれにしてもFIAのスタッフは「2017年に導入することを目指している」と明言。モナコGP初日に、側溝の蓋が舞い上がって、ジェンソン・バトンのマシンを直撃するという事故が発生したことも、導入を後押ししている。

 モータースポーツは、いつ、どこで、どんな事故が発生するか、わからない。どんな結論が出るにせよ、政治的な駆け引きによって、議論が歪められないことを祈りたい。


関連のニュース