そんな「モナコのセオリー」を踏まえた上で、レッドブルのアップデートを見てみよう。スペインGPでの勝利以降、レッドブルの調子は上向き、開発も活発に進んでいる。モナコに登場したRB12で注目を集めたのは、アップグレードされたルノー製パワーユニット(ダニエル・リカルドが使用)とリヤウイングの新型エンドプレートだ。

 スペインGP後のテストで、待ち望まれていたICE(内燃機関)のアップグレードを試したルノーは十分な走り込みができたことに自信を得て、モナコから最新型をルノーとレッドブルの各チーム1台ずつ供給することを決めた。

 燃焼技術のアップグレードの具体的な内容については、ほとんど何も明かされていないが、すでにフェラーリとメルセデスが採用しているリーンバーン(希薄混合気による燃焼)に関連する領域と改善したと見られている。きわめて薄い混合気を燃やしながら、最大限のパフォーマンス獲得を狙うものだ。

 フェラーリはマーレ社が開発したプレチャンバー方式を採用したと言われているが、メルセデスとルノーが同じとは限らない。F1に適用しうるリーンバーン・ソリューションは他にもいくつかあるからだ。

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 シャシー面では、新しいリヤウイングのエンドプレートが目についた。スペインにも持ち込まれながら実際には使われなかったもので、モナコが実戦デビュー。このエンドプレートは基本的に最近のトレンドに従いながら、上部に後ろ上がりのストレーキが3本追加され、下端のスリットを構成するベーンが3枚から11枚へと増えている。いずれもリヤウイングまわりの気流の向きを変えて上へ流し、ウイングの効率を上げることを狙いとしたものだ。

 レッドブルはモナコで勝者にふさわしい速さを見せたものの、リカルドはピットストップのミスで2位。バルセロナを制したマックス・フェルスタッペンはクラッシュに終わった。一転して、ダウンフォースの軽い仕様となるカナダでは、どんな走りを見せるだろうか。

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