リヤウイング下面の気流を上に向けるのは、リヤウイング最上部の裏面まで、できるだけ気流を剥離しにくくして、より安定したダウンフォースを発生させるためだ。
このような働きの代償として、ドラッグは多少なりとも増加する。したがって、モンキーシートが使われるのは、ドラッグが増えても大きなダウンフォースが欲しいコースか、深く回り込んだコーナーが多く、リヤウイングのダウンフォースの安定性が重要なコースということになる。
モンキーシートは、デザインのトレンドが収束しつつあり、最近では背の高い2枚の翼型エレメントの左右にエンドプレートを取りつけ、アーチ型の片持ち梁で吊り下げる形が最も多い。
トレンドから外れているのは、トロロッソだ。3枚のエレメントで構成され、さらに翼型部分とエンドプレートの両方に複雑なスロットが加えられている。
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