マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、カナダGPのレース終盤、無線でチームに「ストップしてもいい?」とたずねた。一部で誤解も生じたが、その真意は「もう一度タイヤ交換をしてもいいか」という意味だった。
入賞圏外を走っていたアロンソが、リタイアすることを提案しているという解釈もなされたが、レース後のアロンソのコメントから、2回ストップに切り替えてプッシュしたいと提案していたことが分かった。
アロンソは1回ストップ戦略で走ったため、セカンドスティントではソフトタイヤで53周を走らなければならなかった。タイヤをセーブすることに集中し続けるレースの中で、アロンソはチームに対して、フレッシュタイヤに交換してプッシュしてはどうかと提案した。しかしチームは、前のマシンに何かが起きたときに入賞のチャンスがめぐってくる可能性があるため、ステイアウトするよう指示した。
アロンソは最終的に11位で完走を果たした。