印象3、上るセクター1と下るセクター2&3が特徴のコースで、どちらかと言えば下り坂のコンビネーション・コーナーが得意。ひとつの勝負コーナーを“一発挑戦的”に攻めまくるハミルトンに対して、ロズベルグは複合・複数コーナーをリズミカルにまとめようとする。いわば流れを重視し、単一コーナーにアクセントは置かない。それが良い場合もあれば、そうではない場合もあるが、ここでは重要。9つのコーナーしかないショートコース1周全体を俯瞰するようにとらえ、メリハリを整えていくリズム感が「ちょうどいいニコ」──。

 初日に見せた即座のタイムアップ連発。31歳のポイントリーダー、ロズベルグにはみなぎる自信が見てとれた。ラインを外してエスケープに逃げた際も落ち着きがあった。フリー走行2回目の終了寸前、セクター2まで最速タイムで来ていたのにタイムを出さずピットへ。手の内は出さない。コンディションさえ良ければ1分05秒台、超最短ラップタイム記録の手ごたえを感じたのだろう。

 しかし、まだ初日だ。この地方の天候はスパ・ウェザーなみに変わりやすい。私事だがA1リンク時代に芝のプレスパーキングが大雨で泥々になり、レンタカーがホイールスピンして脱出できず、クレーン車のお世話になったことがある。晴れれば爽やか、急なシャワーが到来すると事態は一変。過去2年オーストリアGPはスムーズに進み、ロズベルグは連勝してきているが、今年は一層気を引き締めて、あと2日間を過ごさねばなるまい。敵はハミルトンばかりか上空にもいるかもしれない。

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