ふたつめの理由は、タイヤ選択だ。予選Q2でフェラーリとレッドブルの4台がウルトラソフトではなく、スーパーソフトを装着してベストタイムを記録している。この4台はドライコンディションでレースがスタートすることになれば、ウルトラソフトよりもデグラデーションが小さいスーパーソフトでスタートできることになる。

 ポールポジションを獲得したハミルトンも「ウルトラソフトタイヤは、レースに向けて最良のタイヤではない。だから、そのタイヤを履いてスタートする僕は、最初のスティントをできるだけ長く走らなければならない」と不安を口にしている。

 さらに日曜日の気温は、土曜日から10度以上も下がると予想されているため、スーパーソフトでスタートする4台が「1ストップ作戦」を選択する可能性もある。

 そして、3つめの理由は金曜日と土曜日に降った雨が、日曜日も降る可能性があることだ。レーススタート時の午後2時の段階で、降水確率は土曜日と同じ40%と予想されている。

 最後に注目したいのは、3番手からスタートするマクラーレン・ホンダの存在だ。ジェンソン・バトンは予選5位だったが、2位のニコ・ロズベルグと4位のセバスチャン・ベッテルが、それぞれギヤボックス交換により、5番手降格。ロズベルグは6番手、ベッテルは9番手となり、バトンは3番手に繰り上がる。グリッド2列目に並ぶことになったホンダの長谷川祐介F1総責任者は、意気込みを語っている。

「レースでは(ペナルティで後方からスタートするロズベルグやベッテルに)早々と前に行かれてしまうと思いますが、あまりに頑張りすぎてタイヤをダメにしてしまうより、本来のライバルであるフォース・インディアやトロロッソとの戦いに勝つことが重要。ジェンソンにはウルトラソフトで、できるだけ長く走ってほしいです。いいポジションからスタートできるので、このチャンスを生かし、今回は10位と言わず、もう少し上の順位を狙いたい」

 なお、予選での黄旗無視により、ジョリオン・パーマー、リオ・ハリアント、フェリペ・ナッサが3番手降格のペナルティを受け、それぞれ20番手、21番手、22番手と最後方からスタートとなる。

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