ところがフェラーリはFP2のキミ・ライコネンにPUトラブルが発生。ICE、ターボ、MGU-H交換となり、ロングランができない。
2台を有効活用する意味においてフェラーリは明らかにハンデを負った。セットアップもタイヤマッチングも“1台半”によるデータで進めざるを得ない。
そしてこれが決勝レースでのベッテルのタイヤ早期変調にも繋がり、2ストップ戦略を実行するしかなくなったと思われる。
あえて言うならこの金曜のPUトラブル、さらなる決勝でのPUパワーダウン(リタイア)、ライコネンにふりかかった不具合の連鎖は今後に向け気がかりな不安要素だ……。

今年、土曜FP3でフェラーリはすべてトップを握りしめ、ベッテルが直近3戦の予選PPにつなげてきた。そのパターンを遂にハミルトン&ボッタス1-2で崩し、メルセデスが今季初めてフロントロウを独占。まさに形勢逆転である。
PPハミルトン1分16秒173は『ハイパー・ラップ』。セクター3にシケインが無かった最後の06年、PPフェルナンド・アロンソは1分14秒648で約1.5秒しか違わない。
人気沸騰のMotoGP開催があり(要請によって)1月に全面新舗装され、バンプが無くなり、スムーズ路面に変わり、まったく似て非なる新コースになったカタロニアである。
