もう一つ、ウエットコンディションとなったハンガリーGPの予選で、トロロッソ・ホンダの2台がQ3へ進出できた理由がある。それはエネルギーマネージメントの対応力だ。

 現在のレギュレーションでは1周で使えるエネルギーは4MJと決まっているため、ドライコンディションで予選が行われる場合は、それを1周で使い切るように設定されている。もしも、1セットのタイヤで2回アタックしたければ、1周のチャージラップを間にはさんで、エネルギーを蓄えた後に、再度アタックを行う。

 ところが、雨が降ると路面の状況が刻々と変わるため、ドライバーは2周連続でアタックしたい。さらに、ウエットコンディションになると全開時間が短くなるため、4MJを1周で使い切れなくなる。ハンガロリンクは1周が短いため、エネルギーマネージメントをうまく調整すれば、2周連続が可能だった。

 湊谷エンジニアは、ハンガリーGPの予選に向けて、エネルギーマネージメントの準備も、うまくいったと語る。

「今回のハンガリーGPの予選のQ2とQ3がそうでした。ドライバーとチームと相談しながら、エネマネ(エネルギーマネージメント)モードをいろいろ調整してもらいながらアタックしてもらいました」

 HRD Sakuraと現場、そしてホンダとトロロッソ、そしてドライバーが、一体となってつかんだ2台そろってのQ3進出だった。

F1速報WEBでは辛口コラムも連載中
トロロッソ・ホンダ辛口コラム:2戦連続入賞も、迷走し続けるチーム首脳陣

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