「そのどれもが決まっているわけではない。残りのシーズンでの開発競争、速い者、ミスを犯さない者、ずっとめげないでいる者……決まりきった言い方だが、実際にこうしたことが、この目が離せない素晴らしい年の結果を決めるのだ」
「誰が勝つかは我々にもライバルたちにも誰にも分からないから、レースがエキサイティングになっている」
「怖くもあるが、そのため後半戦が楽しみにもなっている。何にもまして厳しいシーズンにおいて、最後に笑って立っているのは我々だろうかと考えたりね」
アリソンは、今ではメルセデスのマシンW09について基本的な性質を把握しており、フェラーリのSF71Hに比べて弱点があることを認めている。
「シーズンを通して開発競争が変化するなかで、コースごと、レースごとに変わる傾向があるが、比較的頻繁に出るパターンがいくつかある」
「確かに数レースにおいて、フェラーリと比べて少し馬力がなかった。彼らの年間を通しての開発力は非常に印象深い」
「ほとんどのコースにおいて、フェラーリよりコーナーリングでは優位にあるが、低速コーナーでは彼らに分があるときがある。だが中速から高速コーナーでは通常は我々の方が彼らよりも速い」
「リヤが強く制限されるようなコースでは、彼らは我々よりやや強い。しかし、その差は小さいよ」
「我々はピットストップではより速い傾向があり、彼らはスタートが良い傾向がある。だが、我々も最近のレースでは、ファクトリーのコントロール部門のスタッフの尽力のおかげで、スタートが良くなっているようだ」