2018アメリカグランプリ決勝

フェラーリのキミ・ライコネン、トップ3が異なる戦略を展開したスリリングなグランプリを制す

レッドブルのマックス・フェルスタッペン、卓越した戦略で18番グリッドのスタートから2位を獲得

1ストッパーが主流となった中、2ストップ、3ストップ戦略も見られた

2018年10月21日、オースティン
 フェラーリのキミ・ライコネンが、刺激に満ちたピレリ・アメリカグランプリを制しました。トップ3が異なる戦略を展開し、フィニッシュ時の1位から3位までの差は3秒以内でした。

 ライコネンがウルトラソフト-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略を採った一方、ルイス・ハミルトンは上位勢で唯一の2ストッパーでした。ポールポジションからスーパーソフトでスタートしたハミルトンは、バーチャルセーフティーカー導入周回中の11周目にソフトタイヤへ交換しました。

 しかし、トップ奪還を目指してハードにプッシュした結果、残り20周時点で再度ソフトへの交換を余儀なくされ、ドライバーズチャンピオンシップ獲得条件のポジションから脱落しました。

 18番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ライコネンやハミルトンと異なる戦略で2位を獲得しました。ソフトタイヤでスタート後、22周目にスーパーソフトへ交換し、オープニングスティントよりも長いファイナルスティントをスピードのあるタイヤで走行する戦略が功を奏しました。

ピレリカーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント

「キミ・ライコネンの素晴らしい優勝を祝福します。タイヤ戦略が重要な役割を演じ、近年稀に見る接戦が展開されたグランプリでした」

「トップ4が異なる戦略を採りました。バーチャルセーフティーカー導入周回中、ステイアウトしたライコネンに対するアプローチとしてピットストップを行ったルイス・ハミルトンの戦略もレースに動きをもたらしました」

「この戦略によって、ハミルトンは上位勢でただ一人の2ストッパーとなり、結果的に非常にエキサイティングなフィニッシュへと繋がりました。金曜日のドライ走行が限定的となり、各チームはタイヤの摩耗とデグラデーションの全体像を把握できていませんでした」

「これが、エキサイティングで予測不可能な今日のレースの一因となったことは間違いありません。こうした困難な状況下、全3種類のコンパウンドは力強く一貫性のある性能を示していました」

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