Q3では1回目のアタックは中古のタイヤを履き、2回目の新品タイヤにすべてを賭けた。しかし、ガスリーがマークした1分9秒029は、Q3の1回目のタイムだけでなく、Q2の自己ベストに届かない1分9秒387で10位に終わった。
「セクター1を通過した時点ですでにコンマ1秒、ユーズドでマークした1回目のタイムより遅かったので、『もう、ダメだ』と思いました」(田辺TD)
ガスリーにその理由を尋ねると「最後のアタックに向けて、フロントウイングを立てすぎて、オーバーステアになってしまった」と言う。
ただ、2回目のアタックでタイムを更新できたのは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマーカス・エリクソン(ザウバー)のふたりだけという事実を考慮すると、トロロッソ・ホンダが施したフロントウイングのフラップ調整はミスだったとは言い切れない。
いずれにしても、2戦ぶりのスペック3での予選で、3戦ぶりにQ3進出を決めたトロロッソ・ホンダ。地元の天気予報では午後に雨が降る可能性がある。田辺TDはレースに向けてこう意気込みを語った。
「レースでは何が起きるかわかりません。雨が降ってきたときに、足をすくわれないようにしっかりと準備して戦いたいと思います」
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