デビュー2、3年目のベネトン、ルノー時代は苦しいシーズンとなったが、BAR時代はポールポジションや表彰台も獲得、ブラウンGPに変わった09年に悲願のドライバーズチャンピオンに輝いた。10年から現在のマクラーレンへと移籍し、これまで通算15勝を挙げている。

 一方、レギュラードライバーに昇格したバンドーンは2015年にGP2タイトルを獲得。今季第2戦バーレーンGPでは、負傷したアロンソに代わりF1デビューを飾り、いきなり10位入賞を達成。現在は日本のスーパーフォーミュラに参戦しながら、F1ではリザーブドライバーとしてチームに帯同している。

「チームのことはすでに知っているし、マクラーレン・ホンダのプロジェクトが秘める力を信じている。ジェンソンは多くのドライバーに素晴らしい影響を与えている人物だ。とにかく、いまは最高の気分だよ。誰よりも努力することを約束したい」とバンドーンは誓う。

 アロンソは「チームにとっては良いニュース」だと話す。

「ジェンソンをチームに残すのは最も重要なことだった。彼は僕にとって、これまででベストなチームメイトであり、彼の開発能力は他の誰とも比べられないほど素晴らしいからね。ストフェルは新しいアイデアを持ち込んでくれるだろう。ジェンソンとともにチームを押し上げていきたい」

 また、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏も「チームが急速な進化を果たせたのは、ジェンソンの経験やドライバーとして優れた能力があったからだ。彼が引き続き開発に携わってくれるのはうれしい」と、今回の契約を歓迎している。

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