「僕にはチャンスがあったから、躊躇しなかった。ただチャンスを掴みにいった。最初に追い抜きを仕掛けた時に成功したから嬉しかったよ。特に不出来なスタートの後のことだったからね。だから結果には満足している」

 今にしてみれば、オーバーテイクの動きのタイミングは、ルクレールがチームオーダーを明らかに却下した形となったが、精神的にはバーレーンGPで勝利したとも言えるルクレールは、戦略の結果にしか関心を持っていない。

「チームには知らせていたよ」とルクレールは語った。

「『オーケー、あと2周はそのままで』と言われたと思う。でも次のストレートで追い抜くチャンスがあったから、追い抜きに出て、成功した。僕は速かったから、そのまま自分のレースをした」

 レースの終わりはフェラーリの新スターであるルクレールにとって不完全なものとなったが、ルクレールはグランプリ初優勝を逃した辛い失望の先を見据えることを明言した。

「ああした形で首位の座を失うのはいつも残念だし、落胆させられる。でも僕はやるべきことがたくさんあったし、ポイント圏内にいた。だからすぐに自分のレースに集中し直したよ」

「トラブルのために優勝には手が届かなくなったけれど、まだ獲得すべき重要なポイントがあったんだ」

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