また、いくつかのレースで機材の到着が遅れ、日本ではホスピタリティユニットの鍵を渡してもらえないといった問題にも直面し、クルーはしばしば他のチームからの手助けに頼らざるをえなかった。

 だが、トラックサイドオペレーション・ディレクターのアラン・パーマンは、本当にチームの力量が試されたのは、まさにその時期だったと考えている。
「どのチームにも同じような底力があるとは限らないだろう。実際、他のチームの管理職の人たちと話をすると、彼らは口を揃えて『ロータスのスタッフは、どうしてあんな状態でも仕事を続けていけるのか』と不思議がっていた」と、パーマンは英国オートスポーツに語った。

「普通の人なら、あきらめて仕事を放り出し、ストライキを始めてもおかしくない状況だったのは確かだ。給与の支払いが遅れ、レースの現場でも現金が不足したりして、当然のことながら怒りを露わにする者もいたし、チーム全体が動揺していた」
「彼らはただ盲目的に仕事を続けたのでもなければ、問題を見て見ぬふりをしたわけでもなく、実際のところ、そんな状況にひどく腹を立てていた。だが、それでも彼らは何とかマシンをコースに送り出し、見事なピットストップをやってのけ、全力を尽くしていい仕事をしたいという気持ちを忘れなかった」

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