そんな厳しいシーズンの中でも、ベルギーGPは特に大きな問題が降りかかったレースだった。元テストドライバーのシャルル・ピックが起こした訴訟により、レース後にマシンが当局に差し押さえられる事態にまで至ったのだ。だが、ロマン・グロージャンが見事に3位入賞を果たし、チームにとってシーズンのベストリザルトを記録したのも、そのベルギーGPだった。
「ずっと頭上に短剣がぶら下がっているような週末だった」と、パーマンは回想する。
「トラックごと機材を差し押さえられそうになったし、グランプリの前日には裁判所の人たちが押収品の目録を作っていた。そして、レース後に2台のレースカーが差し押さえられたことは、すぐにパドック中に知れ渡った。それでも私たちは、そんな出来事をすべて頭から振り払って、レースをするという仕事を続けることができた」
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