☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン(メルセデス)
予選=2番手、決勝=優勝
グランドスタンドに「チームLHチャイナ」応援団がいっぱい。上海でさらにファンが増えた勝負師、独走の75勝目。前回コラムでも説明したように金曜から挽回に徹し、セットアップと走りを自己修正していった。王者の思考力と集中心のなせる技だ。
☆☆☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選=7番手、決勝=7位
どうしてもレッドブル・マシンの残像が消えず、ルノーにフィットできないもどかしさがあった。上海では初日からコーナー・アプローチがスムーズ。進入ラインを変えながらブレーキング・タッチを確認。深く入り、最大踏力で瞬間減速する感触が戻ってきた。
トップ3チーム勢に次ぐベストの予選7番手、決勝7位。3レースかかったが蘇ったリカルドが、ヨーロッパ・ラウンドを面白くしてくれそうだ。
☆☆☆☆☆ アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
予選=不参加、決勝=10位
心も体も痛かったFP3のハード・クラッシュ、FP3最終コーナーの事故はルーキーならではのミスだろう。スロットルをゆるめ、イン側に巻き込みスピンしていれば軽微なダメージで済んでいたかもしれないが……。
初めてのピットレーン・スタートにも落ち着いているように映った。がむしゃらに行くのではなく19周目までに着実に11番手へ、終盤に2ストップ作戦のロマン・グロージャン(ハース)に迫られた。
10位1点をめぐるドッグファイト、青旗のタイミングを見極めながらルーキーは競り勝った。10ポジション・アップレース、3戦目のこの結果は大いに称えられるべきだ。ファンが選んだ“ドライバー・オブ・ザ・デイ”に異議なし――。