──レース終盤、ソフトタイヤを履いて順位を上げようとした、あるいは実際に上げたドライバーも何人もいました。フェラーリはなぜ、保守的なミディアムタイヤに固執したのでしょう?

ルクレール:タイヤ選択はチームの決断だったのでよくわからないけど、第1スティントのミディアムは、すごくよく機能していた。それに対してここでのソフトは、すぐにダメになるのがわかっていたからね。予選でさえ、1周ですぐに劣化していたし。ピットでどんな話し合いがされたのかは知らないけれど正しい決断だったと思っているよ。

──冬のバルセロナテストを含めると、4つのサーキットでフェラーリの戦闘力は大きくアップダウンを繰り返しています。何か隠された技術的な問題があるのか、あるいは単純にセッティングの問題なのでしょうか。

ビノット代表:なぜ戦闘力が上下するのか、正確に答えるのは難しい。ただし開幕戦メルボルンでのあまりの劣勢は、例外的なものだと思っている。あまりに予想したものと、かけ離れていたからね。

 一方でバルセロナ、バーレーン、そして中国でのメルセデスとの差は、せいぜいコンマ1、2秒の極めて接近したものだ。マシン性能をいかに限界まで絞り出せるか、サーキットによって程度が違う。その差が出ているのだと思う。

司会:次回はもう少し、ポジティブな質問を下さいね(苦笑)

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