ERSの状態が良好なため、ホンダは内燃機関に目を向けることができるようになった。このエリアにおける最初のアップデートは燃費と出力の向上を目的としてシルバーストンで投入された。

 このアップデートは、改良版ターボが導入されたときに減少した排気の再利用を改善するものだ。スパで行われたアップデートではターボとV6エンジンにアップデートが施され、効率性が改善された一方で、排気をカナダよりも前の水準に戻した。

 さらには追加のアップデートも計画されている。日本GPでの投入が理想だが、純粋にエンジンの改善に焦点が当てられるだろう。励みになることだが、一連のアップデートはトラック上で予想通りに機能している。ドライバーたちはパワーユニットについてよい感触を抱いており、ラップタイムやポイント獲得といった結果が改善するのは明白だ。

 ホンダはトップに返り咲こうと躍起になっており、リスク承知でできることは全てやっている。ホンダのF1開発責任者である長谷川祐介は、ベルギーGPの予選でリスクがあることを知りながらも、アロンソをコースに出すように指示した。

 土曜日のFP3でアロンソは油圧の低下によりマシンを止めることを余儀なくされた。そして、油圧の調整を施した後に、さらにエンジンを失いかねないことを理解したうえで、ホンダはアロンソをコースへ送り出した。

 マクラーレンからの圧力はあったが、最終的にアロンソをコースに送り出したのはホンダだった。アロンソは1周もすることができず、長谷川はその責任を認め、エンジンを1基失った。しかし、そうでもしなければセッションは棒に振られることになったのだ。挑戦しない理由があるだろうか?

 長谷川はレース屋のスピリットを持っており、前任の新井康久から職務を受け継いでから、ホンダが劇的な改善がなされ続けてきたことに疑いの余地はない。

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